かめぽん

おじゃるなのに強い!魅力的な悪が作品の肝

烏丸少将@成田三樹夫

白い肌に赤い唇…女性なら美女だろうが、お公家となるとひと味違う。画面に漂う違和感。だが、次第にその姿に惹きつけられてしまう…「●●でおじゃる」なんて台詞回しのくせに、いきなり鋭い眼光で、柳生十兵衛の目を射貫いた男、烏丸少将文麿(TV版「柳生一族の陰謀」より)。演じた成田三樹夫(1935〜90年)さんが今月のかめぽんのお気に入り。
風雅でいて策略家、優美な外見だが腕も立つ…一筋縄ではいかない十兵衛の好敵手(ライバル)である。映画版の「柳生一族の陰謀」ではその強さの片鱗を見せてくれるが、意外と簡単に撃沈。だが、その死のあっさり感に反して、妙に印象に残るのである。そこが少将さまの凄いところか。

今月の東映チャンネルではTV版「柳生一族の陰謀」とともに、工藤ちゃ〜ん@服部刑事でお馴染みの「探偵物語」(TVシリーズ)や「仁義の墓場」(親和会幹部)、「バカ政ホラ政トッパ政」(田所)でも成田さんと会える。おじゃるな剣豪だったり、ちょっと間抜けな刑事だったり、ヤクザの幹部だったり、小狡い代貸だったりと、いろいろな成田さんが楽しめちゃう。

ああ、今月もわくわくする~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(画伯:かめぽんプロフィール)
主人公よりも敵役やそれを支える脇役に心惹かれる。甲羅に花を背負っている
が、中身はおっさんとの噂も…ごった煮的サイト「老後の楽しみ亭」の管理人で
、日々いろいろなものに首を突っ込んでいる(たまに引っ込める)。甲羅に引き籠
もり、じ~っとしているのも好き。

2014年5月29日 | カテゴリー: かめぽん