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チューもく!! 東映テレビドラマLEGACY 第12回『死ぬより辛い』

おかげさまで、今回をもって「東映テレビドラマLEGACY」も1周年を迎えました。どれだけいるか分からない読者のみなさん、ありがとうございます。今回も、先月に続いて『傑作推理劇場』より、1981年作品『死ぬより辛い』をご紹介します。『傑作推理劇場』の詳細については、当コラムの第8回をご参照ください。

さて、この『死ぬより辛い』ですが、原作は「ミステリーの女王」と呼ばれ、惜しくも2016年に世を去った夏樹静子先生です。代表作『Wの悲劇』や『弁護士 朝吹里矢子』シリーズ、『検事 霞夕子』シリーズなどは映像化も度々なされているので、知らないという方のほうが少ないでしょう。1986年、1987年、1990年には関西テレビで『夏樹静子サスペンス』も放送。本作と同じ原作が『死ぬよりつらい』として、1987年に田中美佐子さんの主演で再映像化されました。

『傑作推理劇場』版の『死ぬより辛い』で、脚本を手がけたのは池田悦子さん。『悪魔の花嫁』などの作品で、マンガ原作者としての活躍のほうが知られていますが、もともとは脚本家で、『キイハンター』(68~73年)や『ザ・ガードマン』(65~71年)などの人気ドラマに参加されていました。70年代後半からは、ほぼ完全にマンガ原作者の仕事にシフトしたため、1981年の本作への脚本家としての参加は、かなりのレアケースだったと言えるでしょう。『キイハンター』や、その流れを汲む『バーディ大作戦』(74~75年)でもコンビを組んだことがある、佐藤肇監督の作品だったために、執筆が実現したのかもしれません。

※『キイハンター』『バーディ大作戦』ともに、東映チャンネルで好評放送中です!

その佐藤肇監督は、本作の当時は『特捜最前線』(77~87年)に参加……と言いたいところですが、初年度にはメイン監督と言っても差し支えない活躍をしていたものの、3年目くらいからは本数が減り、結果的には1981年・春をもって番組を離れました。『特捜』においては、脚本家の大原清秀さんとの名コンビぶりが印象的で、「射殺魔・1000万の笑顔を砕け!」(第107話)や「ああ三河島・幻の鯉のぼり!」(第163話)など、ファンに人気の高いエピソードをいくつも手がけています。『傑作推理劇場』には、1980年の『魔少年』に続いての登板。『魔少年』については、すでに当コラムの第8回で詳述していますが、『傑作推理劇場』を代表する1本でした。そして『死ぬより辛い』も、一度観たら忘れられない、インパクト絶大な作品となっています――。

 

主婦の君子(秋野暢子)は、「昭栄鉄工」の工場で働く村上浩一(河原崎建三)と、職場恋愛を経て結婚しました。君子は結婚後に退職し、現在は生後4ヶ月の長女を含め、一家は団地で暮らしていました。少々手狭な団地ではありましたが、君子はじゅうぶん、幸せを感じていました。いずれは団地を出て、マイホームを手に入れられれば……。そんな夢を持てるだけでも、君子は満足だったのです。

しかし、そんな彼女の人生は、思いがけない「事故」によって急変してしまいます。ある日、君子は、長女のあゆみを寝かしつけて、そのまま商店街へと買い物に出かけました。夏の暑い時期だったため、窓は開けっ放しにしていました。そうしないと、あゆみが寝苦しくなると思ったからです。

ところが、天気が急変。雨だけでなく、強い風も吹いていたため、君子は急いで帰宅しました。幸い、あゆみはまだ目覚めておらず、君子はそのまま、夕食の準備に入りました。でも、あゆみはいつもと違い、なかなか起きません。気になった君子が部屋へ様子を見に行くと……なんと、あゆみの顔の上に、ベランダから風で飛んできたビニール袋が運悪くかかってしまい、あゆみは窒息していたのです。もし、帰宅したとき、すぐにこの異変に気づいていれば……! 時すでに遅く、君子がいくらあゆみを揺さぶっても、もう二度と、あゆみは目を覚ましませんでした。

やがて、浩一が帰宅。しかし君子には、この悲劇を夫に伝えることができませんでした。浩一のほうも酒を呑んできたらしく、すぐに就寝。絶望した君子は、このまま無理心中することも考えましたが、夫の洋服のポケットに入っていた一通の封筒が、君子に思いもよらない行動を起こさせることになるのでした。

 

冒頭の幸せそうな一家の様子から一転して、赤ん坊の窒息死という、衝撃の展開。ここで耐えられない気持ちになってしまう人も、いらっしゃるかもしれません。ちなみに筆者は、この作品を小学生時代にリアルタイムで観ていたのですが、窒息死のくだりの生々しい描写は、鮮明に記憶に残っていました。今回、このコラムを書くにあたって、ひと足早く再見させていただき、自分の記憶に(ほぼ)間違いがなかったことを確かめられましたが、同時に、こんなシーンをよくオンエアしていたなと、あらためて恐ろしくなった次第です。もちろん、いまなら、一連のシーンがどのような「トリック」で撮影されているかも分かるのでショックは少ないですが、当時のテレビ受像機のレベルを考えると、かなりの演出効果があったはず。秋野暢子さんの素晴らしい熱演もこのシーンのリアリティを高めていたと言えるでしょう。

さて、本作がすごいのは、ここからの展開です。とても優しかった夫・浩一の秘密とは? そして、そんな夫の「真実」を知った君子が実行に移したこととは……。赤ん坊のシーンでもし辛くなってしまったとしても、ぜひ最後まで、ご覧いただきたい作品です。『死ぬより辛い』というタイトルの絶妙さも、きっとお分かりいただけると思うので。

ちなみに、本作の劇伴音楽を担当したのは『キイハンター』などでおなじみ、また佐藤監督との仕事歴も長い菊池俊輔さん。劇中の「夏祭り」のシーンでは、当時すでに放送が始まっていたアニメ『ドラえもん』(79年~)の挿入歌「ドラえもん音頭」が流れるのですが、この曲も、菊池さんの作品だったりします。それにしても、この曲が流れる状況が状況なので、大山のぶ代さんの明るい歌声のミスマッチ感がハンパないです。当然ながら、これもまた見事な「演出」であり、主人公・君子の抱えた絶望感を際立たせていました。

 

それでは、また次回へ。なお、2月の「違いのわかるサスペンス劇場」では本作のほか、1982年の『春の傑作推理劇場』より『ラスト・チャンス』(出演:原田芳雄、大谷直子/東映チャンネル初放送)、1986年の『現代怪奇サスペンス』より『鏡の中の男』(監督:中島貞夫/出演:市毛良枝、前田吟)、1989年の『直木賞作家サスペンス』より『影の殺意』(監督:中原俊/出演:田中美佐子、高橋ひとみ)も放送されます。これらの作品群もぜひ、ご堪能ください!

 

文/伊東叶多

 

<放送日時>

『死ぬより辛い』

2月1日(土)13:00~14:00

2月22日(土)13:00~14:00

2月24日(月)16:00~17:00

2月29日(土)14:00~15:00

 

『ラスト・チャンス』

2月1日(土)14:00~15:00

2月8日(土)13:00~14:00

2月15日(土)14:00~15:00

2月22日(土)19:00~20:00

 

『鏡の中の男』

2月15日(土)13:00~14:00

2月22日(土)14:00~15:00

 

『影の殺意』

2月8日(土)14:00~15:00

2月29日(土)13:00~14:00

2020年1月27日 | カテゴリー: その他
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チューもく!! 東映テレビドラマLEGACY 第11回『暗い穴の底で』

今月の「東映テレビドラマLEGACY」は、先月に続いて『傑作推理劇場』より、1981年作品『暗い穴の底で』をご紹介します。『傑作推理劇場』の詳細については、当コラムの第8回をご参照ください。ちなみに、今月放送される『傑作推理劇場』のもう1作は、同じく1981年作品の『異人館の遺言書』。原作が和久峻三先生、主演がフランキー堺さん、春川ますみさん……と言うと、テレビドラマに詳しい人なら誰もが、『赤かぶ検事奮戦記』シリーズ(80~92年/松竹)を思い浮かべるでしょうが、全く同じ座組みであるものの、こちらはまぎれもなく東映作品です。いずれも甲乙つけがたい出来なのですが、当コラムでは敢えて『暗い穴の底で』を採り上げさせていただきます。

 

『暗い穴の底で』の原作は、芥川賞作家の菊村到先生。政治評論家で、映画化もされた『小説吉田学校』の作者としても知られる戸川猪佐武さんの弟にあたります。本作の脚本を手がけた長坂秀佳さんが、後に映画版『小説吉田学校』(83年)の脚本にも関わっているのは、奇しき縁と言えるかもしれません。

プロデューサーは高橋正樹さん&白崎英介さん(テレビ朝日)と深沢道尚さん(東映)。監督は天野利彦さんです。高橋P&深沢P、そして天野監督と長坂さんとくれば、これはもう『特捜最前線』(77~87年)ですね。もともと『傑作推理劇場』は1980年と1981年の夏期、テレビ朝日の平日22時枠に特別編成(2週間)されたドラマシリーズで、その放送期間は、水曜夜22時枠だった『特捜』が休止となっていたのですが、『暗い穴の底で』は、まさにふだんは『特捜』が放送されている水曜日(1981年8月12日)に放送されたわけです。当時、『特捜』は放送5年目に入っており、人気もすっかり定着。中でも「脚本・長坂秀佳×監督・天野利彦」によるエピソードは、どれも高く評価されていました。『暗い穴の底で』に比較的、近い時期で言えば、放送200回記念の『ローマ→パリ縦断捜査!』前後編(1981年3月放送)が、長坂×天野コンビの作品。この名コンビを、高橋・深沢の両プロデューサーが、敢えて別作品で組ませたのが『暗い穴の底で』だったのです。

「大日本工業」で、将来の重役候補と目される若きエリート社員・宇佐見圭介(近藤正臣)は、あるトラウマを抱えていました。小学生のころ、彼は夏休みになると、叔母夫婦の家によく遊びに行っていました。それは、マリ子という年下の、可愛らしい女の子と会えるからでした。

あるとき、圭介はマリ子と一緒に、好奇心から古井戸へと入りましたが、自分の中から不意に湧き起こった性衝動に戸惑い、マリ子を置き去りにして、その古井戸から出て行ってしまったのです。そして翌日、再び古井戸へ行ってみると、なんと古井戸は土砂で埋まっていました。

いったい、マリ子はどうなってしまったのか。もしかしたら、マリ子が入っていたことが気づかれないまま古井戸は土砂で埋められ、そのままマリ子は死んでしまったのかもしれない――。怖くなって、それを確かめることもできないまま大人になった圭介は極度の「閉所恐怖症」になっていました。

そして、よりによって彼が直面している仕事は、超高層ビル専用の高速エレベーターの開発でした。このプロジェクトの責任者である彼は、当然ながらエレベーターの性能について顧客に説明する役目を担うのですが、深いトラウマを抱えた彼はエレベーターに乗ることができないのです。同僚の中には、圭介の「閉所恐怖症」に気づいている者もいました。このままでは、彼は出世のチャンスを逃してしまいます。

そこで圭介は「高石クリニック」という精神科の病院に通い始めました。やがて彼は、女医の高石美沙子(山口果林)と交際するようになります。美沙子は公私ともに圭介に寄り添い、彼のトラウマをなんとか取り除こうとしていました。

ところが、ある朝、新聞記事を読んだ圭介は驚愕します。「あの」古井戸から、白骨死体が発見されたというのです。死体は20年前に埋められたマリ子に違いないと思った圭介。美沙子はそんな圭介に対し、一種のショック療法として、古井戸へ行ってみることを勧めました。戸惑いながらも、幼き日の思い出の場所を訪れた圭介がそこで見たのは、当時の面影を残しつつ大人の女性へと成長した、マリ子の姿。そう、マリ子は生きていたのです。20年の時を経て、思いがけない再会を果たした圭介とマリ子は……。

……というのが、本作の前半のあらすじです。この後、圭介は20年前に古井戸とその周辺で起こった出来事の真相へと近づいていくことになりますが、それはあまりにも意外な顛末でした。『傑作推理劇場』の他の作品群と同じく、2時間ドラマではなく1時間ドラマだからこそ味わえる、スピード感のあるラストへの「畳みかけ」が見事です。

出演は近藤正臣さん、山口果林さんのほか、赤座美代子さん、天田俊明さん、根岸明美さん、谷村昌彦さん、井上昭文さんなど。谷村さんは、本作の放送の約2ヶ月後から『Gメン’75』にレギュラー入り。井上さんも本作の翌年から『西部警察PART-Ⅱ』にレギュラー出演しました。なお、脚本では主人公が勤める会社の社長が登場しており、伊豆肇さんがキャスティングされていましたが、完成作品では当該シーンがカットされているため、実際に撮影(出演)されたかどうかは不明です。

 

それでは、また次回へ。なお、1月の「違いのわかるサスペンス劇場」では、本作と『異人館の遺言書』のほか、『土曜ワイド劇場』の1979年作品『渓流釣り殺人事件~殺意の三面峡谷~』(監督:工藤栄一/出演:緒形拳、池上季実子、夏樹陽子)、1984年作品『授業参観の女』(監督:野田幸男/出演:緒形拳、萬田久子、伊東四朗)、そして当コラムの第7回でご紹介した『火曜サスペンス劇場』の1984年作品『観覧車は見ていた』(監督:鷹森立一/出演:市毛良枝、丹波哲郎)も放送されます。これらの作品群もぜひ、ご堪能ください!

 

文/伊東叶多

 

<放送日時>

『暗い穴の底で』

1月4日(土)19:00~20:00

1月11日(土)14:00~15:00

1月25日(土)11:00~12:00

 

『異人館の遺言書』

1月3日(金)19:00~20:00

1月11日(土)13:00~14:00

1月25日(土)12:00~13:00

 

『渓流釣り殺人事件~殺意の三面峡谷~』

1月4日(土)11:00~13:00

1月18日(土)13:00~14:50

 

『授業参観の女』

1月4日(土)13:00~14:50

1月7日(火)22:00~24:00

1月18日(土)11:00~13:00

 

『観覧車は見ていた』

1月8日(水)22:00~24:00

1月11日(土)11:00~12:50

1月25日(土)13:00~14:50

2019年12月24日 | カテゴリー: その他
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チューもく!! 東映テレビドラマLEGACY   第10回『百円硬貨』

今月の「東映テレビドラマLEGACY」は、先月に続いて『傑作推理劇場』より、1981年作品『百円硬貨』をご紹介します。『傑作推理劇場』の詳細については、当コラムの第8回をご参照ください。

 

『百円硬貨』の原作は、松本清張先生。古くは1950年代から、松本清張先生の作品は頻繁に映画化・テレビドラマ化がなされてきましたが、特にテレビ界で「2時間ドラマ」が隆盛を誇った80年代は、どの局もこぞって、「確実に視聴率が獲れる」清張作品の映像化に力を入れていました。同じ原作が繰り返し映像化されることも多く、脚本や演出、キャスティングなどを比較して楽しんでいる方も、けっこういらっしゃるのではないでしょうか。

この『百円硬貨』は、1978年に「小説新潮」に掲載された後、翌年に発行された短編集「隠花の飾り」に収録された短編。1981年に放送された本作が、初の映像化でした(後の1986年6月、フジテレビ系列の関西テレビの製作により、池上季実子さんと奥田瑛二さんの主演で再び映像化されています。ちなみに、2人が共演した『男女7人夏物語』は、同年7月のスタートでした)。

本作のプロデューサーは高橋正樹さん(テレビ朝日)と阿部征司さん(東映)。監督が野田幸男さん、脚本が橋本綾さん、助監督に三ツ村鐵治さんと、『特捜最前線』(77~87年)に関わった方々の名前が並びます。野田監督は、東映では言うまでもなく『不良番長』シリーズのメイン監督(第1作をはじめ、全16作のうち11作を担当)として有名ですが、1970年代後半からは、主にテレビ作品で活躍。『傑作推理劇場』では、すでに東映チャンネルで放送済みの1980年作品『殺意』(主演:坂口良子)に続く登板でした。

 

いまはあまり見かけなくなった公衆電話で、悲壮な表情を浮かべて、相手と話しているひとりの女性がいました。彼女の名は大川伴子(いしだあゆみ/原作では「村川伴子」)。伴子はどうやら「すべてを捨て」て、ひとりの男と添い遂げる決心をしたようです。「明日の朝、必ず迎えに来て」と約束して、伴子は東京駅から新幹線に乗りました。合計13時間の旅を終えたころ、彼女は山陰の田舎町に着き、男の胸に飛び込んでいるはずでした――。

話は、伴子が男と出会った、4年前へとさかのぼります。伴子は、小さな銀行の出納係として働く、28歳の女性でした。毎日、毎日、銀行と自宅のアパートを行き来するだけの、変わり映えのしない日々(伴子という名前は、判で押したような生活を送る女性というイメージから来ているのかもしれません)。ある朝、彼女は通勤のためにバスに乗り込む際、慌てていたのでうっかり百円を落としましたが、いつもと同じバスに乗ることを優先しました。この「百円硬貨」が、後に自分の人生を左右することになるなんて、伴子は全く考えもしませんでした――。

この退屈な人生を変えたいと、漠然と考えていた伴子は、バス通勤の途中で目にとまった自動車を購入したいと思い立ちます。セールスマンを通じて、その自動車を購入した伴子。彼女の人生は確かに変わりました。この一件を通じて知り合った、妻子持ちのセールスマン・細田龍二(川地民夫)と不倫の関係に陥ったのです。

やがて伴子は細田との結婚を考えるようになりました。細田のほうも同じ気持ちでしたが、細田は妻(上村香子)との間に6歳の長女もおり、夫婦仲こそ冷えているものの、妻は別れる気など毛頭ないようでした。

しかし、あるときを境に、状況が変わりました。慰謝料3000万円を出せば、妻は細田との離婚に応じると言うのです。どうしても細田と結婚したい伴子は、自分の勤め先から、金を横領するという行動に出ました。長年にわたって銀行で毎日、同じ仕事を続けてきた伴子には、「完全犯罪」を成功させる自信があったのです。ある土曜日の午後、伴子の「犯行」は完了しました。そして彼女は東京駅近くの公衆電話から山陰の田舎町で待つ細田に連絡して、新幹線に飛び乗ったのでした。果たして、伴子の人生を賭けた「完全犯罪」の行方は……?

 

つい、主人公に感情移入して観ていると辛くなってしまう、あまりにも皮肉なラストが待ち受けています。伏線の張り方の巧さは、さすがに清張先生というところでしょう。なお、本作のオチは、現在の世の中では成立しにくい(全く同じ状況になること自体は考えられるものの、オチの「切れ味」としては落ちる)ことを補足しておきます。もちろん、そのことが本作のクオリティを左右するわけではないので、念のため……。

いしだあゆみさんが演じる伴子は、回想で描かれる「28歳」の時点で、職場で「オールドミス」と呼ばれている設定。ここにも、結婚適齢期が若かった時代と現在の大きなギャップを感じます。1981年のいしださんといえば、映画『駅 STATION』で高倉健さんが演じた主人公の別れた妻を演じたり、テレビドラマ『北の国から』でも、同じく主人公・黒板五郎(田中邦衛)の妻を演じたり、といった時期。そもそも伴子のような「婚期を逃した女性」のキャスティングとしてリアリティがあるのか、とも思ってしまいますが、そこは流石にいしださんで、素晴らしい役作りで説得力を与えていました。いしださんの渾身の演技だけでも、本作は一見の価値アリと言えるでしょう。年の瀬、何かと忙しい時期になりますが、放送日にはぜひ、テレビの前に座っていただければ幸いです。

 

それでは、また次回へ。なお、12月の「違いのわかるサスペンス劇場」では、本作のほか、同じく『傑作推理劇場』1981年作品より、『雪の螢』(原作:森村誠一/監督:浦山桐郎/出演:大空眞弓、河原崎長一郎ほか)も放送されます。『火曜サスペンス劇場』の1986年作品『あなたから逃れられない』(原作:小池真理子/監督:長谷部安春/出演:佐藤友美、仲谷昇ほか)も久しぶりの放送ですね。これらの作品群もぜひ、ご堪能ください!

 

文/伊東叶多

 

<放送日時>

『百円硬貨』

12月7日(土)13:00~14:00

12月21日(土)14:00~15:00

 

『雪の螢』

12月7日(土)14:00~15:00

12月21日(土)13:00~13:50

 

『あなたから逃れられない』

12月14日(土)13:00~14:50

12月28日(土)13:00~14:50

2019年11月26日 | カテゴリー: その他
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チューもく!! 東映テレビドラマLEGACY 第9回 『消えた男』

今月の「東映テレビドラマLEGACY」は、先月に続いて『傑作推理劇場』より、1980年作品『消えた男』をご紹介します。『傑作推理劇場』の詳細については、前回のコラムをご参照ください。

 

『消えた男』の原作は、土屋隆夫先生の短編「加えて、消した」。土屋先生の代表作と言える「千草検事」シリーズは、1982年に『火曜サスペンス劇場』で、北大路欣也さんの主演で2作が放送されたほか、『土曜ワイド劇場』では江守徹さん(80年)、片岡孝夫さん(86年)、渡哲也さん(97年)、『金曜エンタテイメント』(05年)では西村まさ彦さんが、千草検事を演じています。

「加えて、消した」は絶妙なタイトルで、これを頭に入れておくと、もしかしたら劇中でのある“トリック”の解明には少し有利かもしれません。

脚本は、映画『霧の旗』(77年)や『あゝ野麦峠』(79年)などを手がけた服部佳さん。そして監督は、『七人の侍』(54年)などの黒澤明監督作品でチーフ助監督を務めた後、監督デビューして『黒い画集 あるサラリーマンの証言』(60年)、『激動の昭和史 軍閥』(70年)、『翼は心につけて』(78年)などを手がけた堀川弘通監督でした。

主人公は、大学の理学部で助教授をしている秋津俊輔(緒形拳)。彼には結婚して10年になる美しい妻(高林由紀子)がいましたが、かつて流産したことがあり、夫妻の間には子どもはいませんでした。

その日、秋津は教授に随行して、学会への出席のため、京都へ出張していました。新幹線で東京へ戻り、帰宅すると、なんと自宅には、妻と見知らぬ男の心中死体が――!

物語は、こんなショッキングな描写から幕を開けます。しかし、その後、視聴者からすれば、ちょっと意表を突かれる展開になっていきます。

妻の妹・佳代(秋吉久美子)が、一報を聞いてタクシーで秋津家に駆けつけました。そこには、すでに警察が来ていました。妻の遺書もあり、警察は現場の状況から、自殺と断定したようです。でも、そこには、妻と心中したはずの男・仁一(じんいち)の姿はありませんでした。秋津も警察に対して、妻はかつての流産を苦にして自殺したのではないかと証言。現場から“消えた男”がひとりいるはずなのに、そのことについては一切、触れようとしないのです。

佳代からすれば、確かに流産のことを気に病んでいたとはいえ、姉が自殺するなんて、想像もつかないことでした。佳代は前日に、姉の元気な声を電話で聞いているのです。むしろ佳代が気にしていたのは、夫である秋津が出張しているはずなのに、秋津家に他の誰かがいる気配が、電話の様子から感じられたことでした……。

姉は、夫の出張中に不倫をしていたのかもしれない。そして、その男と姉は心中を図ったのかもしれない。でも、だとすれば、その男はどこへ行ってしまったのか?

警察は警察で、秋津が自宅で妻の死体を発見してから、警察へ通報するまでの時間が異様に長かったことに疑問を抱いていました。秋津自身はその理由を、「あまりのことに茫然自失で、気がついたら時間が経っていた」と言っていたのですが……。

そして佳代は、姉が書いた遺書の内容にも疑問を持っていました。筆跡から、姉の文字であることには疑いの余地がなかったのですが、文面に「佳代さん」という表現があったのです。姉から「佳代さん」などと呼ばれたことは、佳代にはありませんでした。彼女の中で、少しずつ、疑惑が「ある確信」へと変わっていきました。そこで佳代は、妻を失ってしまった秋津のために、しばらく身のまわりの世話をしたいという名目で、秋津家で暮らし始めたのです。しかし、佳代が真相に迫ろうとしても、秋津は頑なに、口を閉ざすのみでした。いったい、“消えた男”はどこへ――?

今回は、あらすじを少し長めに書いてみました。ネタバレはもちろん、避けていますが、本作のキモとなるトリックを解く“ヒント”は入れてあります。このトリック、決して大掛かりなものではなく、誰でも日常レベルで可能なもの。本作をご覧になって、思わず膝を打つ方も多いのではないかと思います。

ただ、本作の最大の見どころは、トリックの解明部分ではありません。秋津と佳代の関係性の変化が、じっくりと描かれる点です。ここにこそ、名称・堀川監督の力量が表れていると言えるでしょう。秋津の妻役の高林由紀子さんのほか、刑事役で中条静夫さんも出演されていますが、物語の大半は、秋津と佳代の描写に割かれています。緒形拳さんと秋吉久美子さんという2大スターが演じる、なんとも言えない男女の関係に、貴方もきっと引き込まれていくはずです。

 

それでは、また次回へ。なお、11月の「違いのわかるサスペンス劇場」では、本作のほか、同じく『傑作推理劇場』1980年作品より、『尊属殺人事件』(原作:和久峻三/出演:辰巳柳太郎、浅茅陽子、片桐夕子ほか)も放送されます。『火曜サスペンス劇場』の1982年作品『たそがれに標的を撃て』(出演:菅原文太、日色ともゑほか/監督:鷹森立一)や、『土曜ワイド劇場』の同じく1982年作品『透明な季節』(出演:芦川誠、石橋蓮司、田村高廣、中野良子ほか/監督:藤田敏八)も久しぶりの放送ですね。これらの作品群もぜひ、ご堪能ください!

 

文/伊東叶多

 

 

<放送日時>

『消えた男』

11月2日(土)14:00~15:00

11月23日(土)13:00~14:00

 

『尊属殺人事件』

11月2日(土)13:00~14:00

11月23日(土)14:00~15:00

 

『たそがれに標的を撃て』

11月9日(土)13:00~14:50

11月28日(木)11:00~13:00

 

『透明な季節』

11月16日(土)13:00~14:50

11月30日(木)13:00~14:50

2019年10月29日 | カテゴリー: その他
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チューもく!! 東映テレビドラマLEGACY 第8回『魔少年』

今月の「東映テレビドラマLEGACY」は、『傑作推理劇場』より、1980年作品『魔少年』をご紹介します。『傑作推理劇場』とは、1980年の夏期にテレビ朝日系の平日22時枠で2週間にわたって全10話が放送された、各回1時間のドラマシリーズです。原作として選ばれたのは、著名ミステリー作家による佳作ばかり。この試みは好評を呼び、翌1981年にも、同時期に全11話が放送されました。さらに1982年1月から4月にかけても、『春の傑作推理劇場』と題して、今度は毎週木曜夜9時枠で全11話を放送。各回の製作は東映をはじめ、松竹、三船プロダクションなどが手がけていました。

1980年と1981年の夏期、『特捜最前線』の放送に2週ずつブランクがあるのは、この『傑作推理劇場』が編成されていたためです。当時のテレビ界では、いまと比べて特番が少なかったため、22時台のドラマなどは年末年始を除いて休みなく毎週オンエアされていました。『特捜』スタッフは、この編成によって、わずかながらも貴重な「夏休み」がとれたのではないでしょうか。

 

さて『魔少年』です。原作は、森村誠一先生の短編。映像化を手がけたスタッフは、まず脚本が、東映の劇場映画を数多く担当してきた神波史男さん。本作の前年には、村川透監督の『白昼の死角』のほか、共同脚本で『総長の首』(監督:中島貞夫)、『その後の仁義なき戦い』(監督:工藤栄一)にも参加していました。そして監督は佐藤肇さん。映画では主にSFやホラーといったジャンルで活躍されましたが、テレビ『キイハンター』や『特捜最前線』でも、印象に残る傑作エピソードをいくつも世に送り出しています。音楽を、佐藤監督との相性が良い菊池俊輔さんが担当している点も注目ポイントでしょう。

 

東京都・板橋区にある「城西第五小学校」。あるクラスで、ガキ大将の大野くん(大栗清史)の行動が問題になっていました。往来の激しい道路で信号を無視する「横断遊び」などは、一つ間違えれば大事故につながるもの。優等生の息子・正夫(中越司)を持つ主婦・相良牧子(松尾嘉代)は、そんな大野少年の存在を苦々しく思っていました。

牧子の夫(名古屋章)は会社を経営しており、相良家は裕福な家庭でした。牧子は息子の教育にも力を入れており、若い家庭教師(荒谷公之)も雇っていましたが、正夫はなかなかクラスで1番の成績をとれませんでした。ただ、どの教科でも2位につけており、正夫は大野少年とは対照的に、クラスの人気者でもありました。

そんなある日、また大野少年がクラスで問題を起こしました。担任の教師(森本レオ)が問い詰めますが、本人は否定するばかり。いよいよPTAも学校に対して「然るべき対応」を求め始めます。しかし、一連の問題行動の裏には、誰も想像していなかった意外な真実が隠されていたのでした――。

 

1時間ドラマゆえ、実際の本編尺は45分程度。原作自体も短編に分類される作品ではありますが、本作の中身はギュッと詰まっています。2時間ドラマとしても通用する内容を1時間に凝縮している、といった感じでしょうか。キャストも豪華で、1シーンしか登場しないキャラクターたちにも注目していただきたいところです(これはこの時期の作品に共通の特徴とも言えますね)。

ネタバレを避けつつの表現になりますが、タイトルの<魔少年>とは誰を指すのか。何をもって<魔少年>とされるのか。そして「彼」が<魔少年>となってしまった原因とは、果たして何なのか……。ぜひ、みなさんの目で確かめてみてください。

 

キャストについての補足。PTAのひとりとして大川栄子さんが出演されていますが、これは明らかに、佐藤肇監督との『キイハンター』からの縁でしょう。『キイハンター』では大川さんが演じる“ユミちゃん”をメインにした、ちょっと異色なホラー編やコメディ編を佐藤監督がよく手がけていました。こちらも東映チャンネルで放送中の作品なので、併せてチェックしていただけるとうれしいです。

優等生の正夫を演じたのは、中越司さん。子役を経て、後に舞台美術家としてデビュー。蜷川幸雄作品の舞台美術を多く担当し、高い評価を受けました。「大映ドラマ」などで活躍した女優・比企理恵さんの夫でもあるそうです。

このほか、敢えて詳しくは書きませんが、<サイボーグ009><西部警察><王貞治選手><ワールドスタンプブック><ダイデンジン(電子戦隊デンジマン)><大鉄人17(ワンセブン)>などのワードを頭に入れて視聴すると、一部の世代の方は、より本作をディープに楽しめることでしょう。まぁ、『西部警察』の部分については、「そこは『西部~』じゃなく『特捜最前線』にするべきでしょ!」とツッコミを入れたくなってしまうのですが、クライマックスでの「ある展開」への布石だと考えると、確かに『西部警察』が正解だったのかもしれません。う~む、作品を観ないとなんのこっちゃ分からない文章になってしまい、ひじょうに申し訳ないのですが、ご覧になれば、「なるほど、コイツはこのことが言いたかったのね」と、ご理解いただけるはずです……。

なお『魔少年』は後に、『土曜ワイド劇場』枠でも1985年に映像化されます。こちらも東映の製作なので、いずれ両作を見比べる機会がめぐってくるのを期待しつつ――。

 

それでは、また次回へ。なお、10月の「違いのわかるサスペンス劇場」では、本作のほか、同じく『傑作推理劇場』1980年作品より、『殺意』(原作:高木彬光、出演:坂口良子、佐分利信ほか、監督:野田幸男)も放送されます。『土曜ワイド劇場』の1980年作品『映画村殺人事件』(原作:山村美紗、出演:田村正和、夏純子、西村晃ほか、監督:中島貞夫)も久しぶりの放送ですね。これらの作品群もぜひ、ご堪能ください!

 

文/伊東叶多

 

 

<放送日時>

『魔少年』

10月5日(土)13:00~14:00

10月12日(土)14:00~15:00

10月26日(土)13:00~14:00

 

『殺意』

10月5日(土)14:00~15:00

10月12日(土)13:00~14:00

10月26日(土)14:00~15:00

 

『映画村殺人事件』

10月19日(土)13:00~15:00

2019年9月24日 | カテゴリー: その他
その他

チューもく!! 東映テレビドラマLEGACY                    第7回『観覧車は見ていた』

今月の「東映テレビドラマLEGACY」は、『火曜サスペンス劇場』の1984年作品『観覧車は見ていた』をご紹介します。『火サス』×東映としては、1986年から『女弁護士・高林鮎子』シリーズ(~05年)や『女監察医・室生亜希子』シリーズ(~05年/07年に『火曜ドラマゴールド』枠で完結編を放送)といった人気シリーズが誕生しましたが、それまでは、明確なシリーズ作品は存在しませんでした。本作も、そんな時期に放送された1本。7月に放送した『夕陽よ止まれ』(83年)に続き、丹波哲郎さんが渋みのある落ち着いた演技で魅せてくれた作品です。原作は、阿刀田高先生の『街の観覧車』。これは短編集なのですが、そのうちの「水ぬるむ」と「雲どり模様」の2本をベースに、映像化にあたって大胆にアレンジされています。脚本を担当したのは、丹波さんのテレビでの代表作と言える『キイハンター』(68~73年)や『Gメン’75』(75~82年)でメインライターを務めていた高久進先生でした。そして、監督も『Gメン』を第1話から手がけた鷹森立一監督ということで、ある意味、『Gメン』ファンなら見逃せない作品と言えるでしょう。

陶芸家で、未亡人の山本久枝(市毛良枝)は、ある夜、男が女を川に投げ落とす瞬間を目撃しました。この情報を受け、城西署の牧田刑事(宮内洋)らが捜査を開始。容疑者の身柄を確保しますが、なぜか川からは女性が着ていた着物だけが発見され、遺体は見つかりませんでした。取り調べを受けた男は、女性と言い争いをしていたことは認めたものの、自分が殺したのではなく、女性が自ら川に身を投げたのだと主張。さらに、遺体が見つからないのは「女が鯉になったから」などと言ってのけるのでした。

事件現場の近くに最近、引っ越してきた初老の男・崎村兵吾(丹波哲郎)は、ひょんなことから知り合った久枝が、この奇妙な事件の目撃者だったことを知りました。いろいろと話すうちに、久枝のことが気になっていく崎村。一方の久枝は、佐久俊一(星正人)という男につきまとわれていました――。

『Gメン』ではスピーディーな展開で視聴者を惹きつけていた高久&鷹森コンビですが、本作では、久枝と兵吾の不思議な交流をじっくりと描き、物語に奥行きを与えています。また『キイハンター』を思わせるような、高久脚本特有の“どんでん返し”も健在。視聴者の予想を裏切りつつも、期待は裏切らないといったところに、プロフェッショナルな手腕を感じます。

さて、本作のタイトルは、もともとは原作からのインスパイアだったのでしょうが、さらに深い意味が込められています。イメージとしては、「観覧車から見えるところで犯罪が行われていた」というもので、実際にそういった展開なのですが、本作では、その「観覧車」に人格が与えられていました。そう、本作の観覧車は「言葉を話す」のです。

と言っても、人間と会話するわけではありません。静かなるモノローグが、劇中でたびたび挿入されるのみです。それがどんな形で演出されているかは、映像でお確かめください。なお、観覧車の声を演じているのは飯塚昭三さん。東映のヒーロー作品に登場する悪役キャラクターを数多く担当されてきた声優さんですが、本作では実に落ち着いた語り口で、また違った魅力を感じさせてくれました。

登場する観覧車は、2002年に惜しくも閉園した「向ヶ丘遊園」のもの。劇中ではロケ地としても使用されており、「崎村が遊園地で孫と戯れる」シーンは、丹波哲郎さんのフィルモグラフィの中でも比較的、珍しいと言えるかもしれません。園内の様子をよく見ていると「エリマキトカゲ展」の告知が確認できたりして、時代を感じさせます。一連のシーンで、誘拐未遂事件を起こす女性役は中真千子さん。東宝映画『若大将』シリーズでは、加山雄三さんが演じる主人公の妹役を、長年にわたって演じられていました。

主演の市毛良枝さんは当時、昼帯ドラマと2時間ドラマの両方で、高い支持を得ていました。本作が放送された1984年は、各局で毎日のように2時間ドラマが放送されていた時期なのですが、調べてみると、市毛さんは月に1本のペースで、2時間ドラマの主演を務めていたのです。『火サス』では、9月放送の「見えない橋」に続いての主演(本作は12月放送)。本作では、崎村のイメージの中に、市毛さんが演じる久枝がたびたび登場するのですが、その一連での艶めかしさが、とりわけ印象に残ります。

2時間ドラマに欠かせない捜査陣の顔ぶれは、宮内洋さん、相馬剛三さん、きくち英一さん。丹波さんと宮内さんは「師弟共演」ですが、実際に顔を合わせるシーンは、意外に少なめでした。また、70~80年代のテレビドラマのファンの方々には、星正人さんや谷川みゆきさんの出演もうれしいところでしょう。星さんは昭和末期に引退されたそうですが、『大都会PARTⅢ』(78年)や『鉄道公安官』(79年)、『爆走!ドーベルマン刑事』(80年)といった人気ドラマで立て続けに刑事役を演じられており、その甘いマスクが忘れられないファンの方も多いことと思います。

それでは、また次回へ。なお、9月の「違いのわかるサスペンス劇場」では、本作のほか1984年の『土曜ワイド劇場』作品「授業参観の女」(出演:緒形拳、萬田久子、伊東四朗ほか/監督:野田幸男)も放送されます。こちらもぜひ!

文/伊東叶多

 

<放送日時>

『観覧車は見ていた』

9月14日(土)13:00~14:50

9月28日(土)13:00~14:50

『授業参観の女』

9月7日(土)13:00~14:50

9月21日(土)13:00~14:50

2019年8月14日 | カテゴリー: その他
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