かめぽん

チューもく!! あけましておめでとうございます。 今年は明るい年にしたい!

そんなことを願いながら迎えた新年。
かめぽんの住む関東圏は緊急事態宣言が再度出されそうな雲行き。年明けだ、明るく行こうと思っていたのだが、いきなりの訃報。東映時代劇ではお馴染みの福本清三さんが亡くなられた。福本さん、我が家では先生とお呼びする←「先生、お願いします」と言われ、主人公に立ち向かうがあっさりやられてしまう、そんな先生。かめぽんは祖母や父とよく時代劇を見ていたので、個性的な風貌で、派手に斬られる先生を愛して止まなかった。探偵ナイトスクープや徹子の部屋で有名になる前から、お、今日は先生出ていますかと先生チェックをしていた方はかめぽんだけではないはず。そんな愛される斬られ役。
最近はドラマでも度々お見かけし、お元気そうだなと思っていたのだが…
斬られ役が上手なほど、立ち回りが素晴らしく見える。時代劇の制作自体が少なくなる中、日本の文化を継承してくださる方がまた一人いなくなってしまった。本当に残念だ。

202101

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

未だ日々の活動が制限される新しい生活様式の中、そんな日々を慰めてくれるのはエンターテインメントだ。
どうか、鬱々とした日常を東映作品で晴らしてほしい。
今月もヒーローものからサスペンス、任侠、アニメ、時代劇など盛りだくさん。
「赤穂浪士」には吉良の付け人で福本さんもご出演されているぞ。討ち入りに向けての怒涛の展開でスカッとしてほしい。
泣いたり、笑ったり、ハラハラしたり、感動したり…
そんな作品を今年もお届けします。

今年もわくわくな東映チャンネルをよろしくお願いします。

2021年1月5日 | カテゴリー: かめぽん
その他

チューもく!! 東映テレビドラマLEGACY 第23回『女が見ていた』

今月の「東映テレビドラマLEGACY」は、1983年1月に放送された「火曜サスペンス劇場」作品『女が見ていた』をご紹介します。横溝正史先生の長編推理小説にも同タイトルの作品がありますが、こちらは脚本家・池田一朗先生による完全オリジナル。池田先生は1984年からは時代小説家・隆慶一郎としての執筆活動がメインとなるため、本作は脚本家専業としては晩年の仕事ということになります。監督は『Gメン’75』(75年)で、第1話をはじめとする傑作エピソードを多く手がけた鷹森立一さんが務めています。

 

1982年も、間もなく終わろうとしていました。都心の大手企業の庶務課に勤務している真山京子(泉ピン子)は、とても見栄っ張りな女性。それゆえ上司や同僚たちからも嫌われていたのですが、本人は「どこ吹く風」で、全く気にしていませんでした。

仕事納めの日、京子は冬に似つかわしくない格好で出社します。どうやら、彼女は年末年始をニューカレドニアで過ごすことを、周囲に自慢したかったようです。課長(長沢大)をはじめとする庶務課の面々は、そんな京子のことが鬱陶しくて仕方ないのですが、係長(河原崎長一郎)だけは、京子に対して優しく接していました。

さて――ここから京子の旅行が始まる……と思いきや、彼女の発言はすべてウソでした。倹約家でもある京子にとっては、海外で散財するなんて、あり得ないこと。同僚たちに見栄を張りたかっただけで、年末年始はマンションに引きこもって暮らすことを決めていたのです。約1週間、外へ一歩も出なくて済むよう、準備を済ませた京子。管理人(正司花江)にまでウソをついて、彼女の孤独な正月休みがスタートしました。

ところが不運なことに、京子の部屋のテレビが故障してしまいます。本格的な休みの初日にして、京子はヒマを持て余すことになりました。そんなとき、彼女は隣の住人・桑田友子宛てに届いた荷物を、代わりに受け取っていたことを思い出します。それは望遠鏡でした。京子は出来心で、望遠鏡を使って向かいのマンションの「覗き」を開始。すると、ある部屋で激しい「家庭内暴力」が行われているのを目撃したのです。

この「家庭内暴力」は、やがて殺人事件へと発展しました。「覗き」行為によって目撃者となった京子は迷った末、匿名で警察に電話します。「家庭内暴力の末、父親が息子を殺した」と。しかし、これは京子の誤認でした。警察が、当の野沢家へ確認に行くと、母親(高田敏江)と、“殺された”はずの息子(長谷川裕二)が出てきたのです。

警察をからかった、単なるイタズラかと思われました。しかし、警察が帰った後、それまで平静を装っていた母親と息子は、動揺を隠しきれなくなりました。なぜなら、被害者が異なっているだけで、「殺人事件」は実際に起こっていたからです。「父親が息子を殺した」のではなく、事実はその逆でした……!

 

目撃者である主人公・京子が、その「見栄」のため、名乗り出られないという状況。これが見間違えでなければ、おそらく事件はここで解決していたのですが、誤認だったことで、事態は予想外の方向へ展開していきます。「見られた」母子としては「目撃者」を見つけ出したいわけですが、「見られる」可能性は限られていますから、早い段階で、母子は方法が「覗き」であると確信。しかも、年末年始ゆえ、母子がターゲットを定めるには、それほど時間がかかりませんでした。

ある意味で「自業自得」とも言える“恐怖の日々”を送ることになってしまった主人公を当時35歳の泉ピン子さんが好演。1980年代に入り、主演作も増えていたピン子さんですが、本作の放送から3ヶ月後にスタートしたNHK朝の連続テレビ小説『おしん』(83年)への出演により、押しも押されもしないトップ女優としての地位を完全に確立したと言えるでしょう。本作では、京子が事件を目撃するまでの描写に時間が割かれており、前半はピン子さんの「一人芝居」を観ているような感覚に陥りますが、むしろ、その構成が本作の独特な面白さを生んでいました。

息子を溺愛する母親役の高田敏江さんは、さまざまなテレビドラマで母親役を演じてきたベテラン。本作に近い時期で言えば、やはり『3年B組金八先生』第1シリーズにおける宮沢保(鶴見辰吾)の母親役が印象的です。2020年もNHK BSプレミアム『すぐ死ぬんだから』に出演されるなど、健在ぶりを示しています。登場が後半のため、ストーリー紹介部分では触れられませんでしたが、本作の刑事役は藤巻潤さんと木村元さん。藤巻さんは同時期、夜7時台のアクションドラマ『魔拳!カンフーチェン』(83年)にも出演されていました。

 

それでは、また次回へ。1月の「違いのわかる傑作サスペンス劇場」では本作のほか、当コラムの第7回でご紹介した『観覧車は見ていた』(脚本:高久進/監督:鷹森立一/出演:市毛良枝、丹波哲郎ほか)、1981年の『火曜サスペンス劇場』より『ハムレットは行方不明』(原作:赤川次郎/監督:村川透/出演:宮崎美子、柴田恭兵ほか)、1984年の『土曜ワイド劇場』より『授業参観の女』(監督:野田幸男/出演:緒形拳、萬田久子、伊東四朗ほか)、1982年の『土曜ワイド劇場』より『透明な季節』(監督:藤田敏八/出演:芦川誠、石橋蓮司、中村嘉葎雄、中野良子、田村高廣、泉谷しげる、佐久田修ほか)が放送されます。これらの作品群もぜひ、ご堪能ください。

 

【1月の『刑事くん』(第2シリーズ)】

1月、ついに『刑事くん』(第2シリーズ)も最終回(第55話)を迎えます――。

 

第55話「限りなき希望の道へ」(脚本:長坂秀佳/監督:竹本弘一)

 

三神刑事の上司・時村(名古屋章)宛てに、脅迫電話がかかってきました。その電話をとった三神は、時村を危険な目に遭わせるわけにいかないと、自ら時村になりすまして、電話の主が指定した場所へ向かいました。すると、そこで射殺事件が発生。殺された人物が三神(時村)と間違われて被害に遭ったことは明白でした。脅迫者はどうやら、本気で時村の命を狙っているようです。三神はこのまま、自分が時村の身代わりになって、脅迫者に立ち向かうことを決意しました。

宗方刑事(三浦友和)の捜査により、脅迫者の正体が判明したころ、三神は再び、呼び出しを受けて指定された場所へと向かっていました。経緯を知った時村は三神を死なせるまいと、必死で三神の行方を追います。しかし、その思いも及ばず、三神は凶弾に倒れたのでした。

「退職」で終わった第1シリーズに続き、第2シリーズは「殉職」で終わるのか? ぜひ、映像で結末をお確かめください。

1971年9月にスタートした第1シリーズは1年間にわたって続き、同じく桜木健一さんが主演の時代劇『熱血猿飛佐助』(2クール)を挟んで、第2シリーズも1年間の放送となりました。実に2年半(正確には2年8ヶ月)もの間、桜木さんはTBS月曜夜7時30分~8時の「ブラザー劇場」枠で、主演として活躍したわけです。「ブラザー劇場」から生まれたドラマ作品の中でも、屈指の人気を誇った『刑事くん』だけに、ここで終わってしまってはもったいないと、関係者の誰もが当時、思ったはず。と、なると第2シリーズの結末も想像がつきそうですが、ここでは敢えて、はっきり触れないでおくことにしましょう。

それにしても、『刑事くん』は今年で放映開始から50周年なんですね。そうすると、2022年には『熱血猿飛佐助』も50周年を迎えます。そろそろ観たいところなんですが、どうにかならないでしょうか……?

文/伊東叶多(Light Army)

 

<放送日時>

『女が見ていた』

1月8日(金)11:00~13:00

1月12日(火)20:00~22:00

1月26日(火)22:00~24:00

1月29日(金)13:00~15:00

 

『観覧車は見ていた』

1月15日(金)13:00~15:00

1月26日(火)20:00~22:00

 

『ハムレットは行方不明』

1月1日(金)13:00~15:00

1月19日(火)20:00~22:00

 

『授業参観の女』

1月9日(土)17:00~18:50

1月22日(金)13:00~15:00

 

『透明な季節』

1月8日(金)13:00~15:00

1月16日(土)17:00~19:00

 

『刑事くん』(第2シリーズ)

1月4日(月)18:00~18:30 最終回放送!

再放送:毎週金曜日7:00~8:00(2話ずつ放送/1月15日にて終了)

2020年12月25日 | カテゴリー: その他
かめぽん

チューもく!! 慌ただしく暮れ行く年の瀬、今年もお世話になりました

季節のイベントも心置きなく行えないまま、ただ、暑かったり、寒かったりの体感の記憶だけが残る2020年。
本来なら世紀のイベント、東京オリンピックで高揚した気分を味わいつつ迎える年の瀬だったのに。
街に漂う、見えない緊張感。
忘年会も、新年会も、クリスマスも、お正月も、まったく盛り上がらないまま日々が過ぎてゆく。
手を洗って、マスクをして、なるべく家から出ないで、でも働きに行かねばならず、気持ちが落ち着くのは楽しい作品を観ている時か、ゲームしている時か、猫と遊んでいる時。
友達に会うのもままならず、気がつけば師走。
ああ、2020年が暮れていく。

せめて、師走の風物詩、忠臣蔵くらい目一杯楽しもう。
忠臣蔵、大好きだから。
好きな作品を観ている時、一瞬でも緊張が解けていくのが嬉しい。
集中して作品に没頭する。
今こそ、それが必要なのかも。

さて、師走の東映チャンネルも、家族みんなで楽しめる作品がたくさん。
「スーパーヒーローCLIMAX」でライダーを一気に楽しむもよし。
「一挙放送! トラック野郎 後編」でスカッとした気分を味わうもよし。
もちろん、定番の忠臣蔵も放映。
「忠臣蔵 櫻花の巻・菊花の巻」で内匠頭を演じた錦ちゃんが「赤穂城断絶」では立派な内蔵助を演じている。
若くてキラキラしている内匠頭と、重厚で切れ味鋭い内蔵助を比較してみて。
予告編大好きなかめぽんは「緋牡丹博徒 予告篇集」に注目。
予告編って、ギュッと凝縮された楽しさがあるんだよね。
まとめてみると、また楽しい。

202012

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まだまだコロナ禍は落ち着かず、来年もどうなるかとの不安があるだろうけど、どうか皆さま、エンターテインメントをおうちで楽しんで、よいお年をお迎えください←ちょっと早いけど。

今月もわくわくな東映チャンネルをお見逃しなく〜

2020年12月2日 | カテゴリー: かめぽん
その他

チューもく!! 東映テレビドラマLEGACY 第22回『女の中の風』

今月の「東映テレビドラマLEGACY」は、1988年の「火曜サスペンス劇場」作品より、『女の中の風』をご紹介します。原作は、『白の条件』や『てっぺん』などがテレビドラマ化したことでも知られる、万里村奈加先生が1985年に発表した『黒のミラージュ』(全3巻)。ヒロインをはじめとする主要な登場人物の名称や、ヒロインの境遇などは基本的に原作通りですが、それ以外の部分は大幅に脚色されています。

 

母・みね子(加藤治子)とともに苦労しながら母子家庭で育ってきた圭子(浅野ゆう子)にも、ついに幸せが訪れようとしていました。大企業・時任物産の御曹司で、若くして専務を務めている和彦(五代高之)との結婚が決まったのです。和彦の父で社長の義彦(永井秀明)も、半身不随で寝たきりの母・靜子(山岡久乃)も、息子の結婚を喜んでいました。

しかし、時を同じくして、一つの奇妙な事件が発生しました。本田政男(伊原剛志)という男が、駅のホームから転落、轢死したのです。転落の直前、ホームでは突然、空から降ってきた一万円札に誰もが群がり、本田の転落の状況を誰も目撃していませんでした。

事件は当初、他の人々と同様に一万円札を拾おうとして、本田も謝って転落したものと思われました。しかし、城北署の山崎刑事(横光克彦)らの捜査で、当時の風向きから考えると本田の転落には不審な点があることが判明。山崎刑事は、事故に見せかけた殺人の可能性も考慮に入れ、本格的な捜査を開始しました。本田の遺品の中で、山崎の目に留まったのは本田の高校時代の集合写真。○印が付けられていた女性は時任和彦と結婚したばかりの圭子でした。

これがきっかけとなり、山崎は圭子に注目します。長い苦節を経て、幸せを手に入れたはずの圭子は、どうやら本田に何らかの事情で、強請られていたようでした。そして、圭子は気づいていませんでしたが、夫・和彦もまた、素行調査によって、圭子と本田の秘密に辿り着いていました。和彦から離婚を切り出された圭子は――。

 

隠したい過去、守りたい幸せを持った女性が犯罪に走っていく……。2時間ドラマでは、ひとつの定番と言えるプロットですが、本作は中盤以降、物語がより深みを増していくという点で、多くの2時間ドラマとは一線を画す仕上がりになっています。

いくつかのキーワードが劇中に登場しますが、そのひとつは、タイトルにも入っている“風”です。圭子の思惑通り、本田の件は事故という結論で捜査が終了するのですが、納得のいかない山崎刑事は、犯罪者の心の中には風が吹くのだと、圭子に告げました。それは、完全犯罪など成立し得ないという、山崎の信念から出た言葉。自分は何度も、さまざまな風に耐えてきたと山崎に言い返す圭子でしたが、やがて圭子は山崎が言った通り、心の中に風が吹く瞬間を感じることになります。

そして、もうひとつ印象的なのは、“1%の可能性”というキーワード。圭子は、半身不随で歩くことが不可能な靜子に対して、靴をプレゼントします。この行動には、靜子の夫である義彦も動転しました。しかし、圭子は靜子の担当医にも確認したうえで、「1%の歩ける可能性に賭けてほしい」と、プレゼントに靴を選んだのです。これによって、圭子は靜子からの信頼を勝ち取りました。

ところが、やがて靜子は圭子の「正体」を知ってしまいます。圭子によって、息子と夫を失った靜子は、かつて圭子が自分に言った“1%の可能性”という言葉を使って、圭子を精神的に追いつめていくのでした。このあたり、山岡久乃さんという大女優を、設定上、全く動くことができない役どころに配置した狙いが、最大限に活かされています。本来なら、圭子にとって、いろいろな意味で「敵」ではないはずの靜子が、意外な形で「最大の敵」となってくる構成には、驚かされることでしょう。

また、圭子の母・みね子も、物語の中で大きな役割を果たします。こちらを演じているのは加藤治子さん。山岡久乃さんの靜子とは違った形で、自分の娘・圭子に影響を与えるのです。この2大女優の圧倒的な存在感は、すべてが「終わった」後のラストシーンでも示されるので、ぜひ、実際の映像でご確認ください。

主演を務めたのは浅野ゆう子さん。本作が放送された当時(1988年2月)は、フジテレビで『君の瞳をタイホする!』、TBSで『愛と復讐の海』と、2本の主演ドラマが放送中でした。つい先日、BSフジで放送された、80年代を振り返るスペシャル番組において、『君の瞳を~』で浅野さんと共演した陣内孝則さんが語っていたところでは、当時の浅野さんは『君の瞳を~』のような作品(いわゆる“トレンディドラマ”)より、『愛と復讐の海』のようなシリアスなドラマのほうを中心に活動したいという意向だったそうな。しかし、実際には、『君の瞳を~』に続き、88年7月からスタートしたフジテレビ『抱きしめたい!』で浅野温子さんとダブル主演した浅野ゆう子さんは、トレンディドラマの女王として、一時代を築いていくことになります。

このほか、大企業の御曹司・和彦を演じた五代高之さんは、本作の直後(88年4月)にスタートしたフジテレビ『教師びんびん物語』にレギュラー出演。紺野美沙子さん演じるヒロインをめぐり、主演の田原俊彦さんと三角関係になっていく役柄を好演しました。また、山崎刑事役の横光克彦さんは、本作の1年前まで、9年間にわたって『特捜最前線』に紅林刑事役でレギュラー出演。本作は、『特捜』の紅林編の1本として観ても成立しそうなくらい、山崎刑事の立ち位置が重要なものになっています。そして、冒頭であっさり死んでしまう本田役は、ブレイク前の伊原剛志さん。90年代に入ってから快進撃が始まりますが、80年代はまだ、あまり目立った活躍がありませんでした。そのキャリアの初期、ジャパンアクションクラブ(JAC、現:JAE)に所属されていたことも、いまでは知る人が少なくなっているかもしれません……。

 

それでは、また次回へ。12月の「違いのわかる傑作サスペンス劇場」では本作のほか、当コラムの第6回でご紹介した『超高層ホテル殺人事件』(原作:森村誠一/主演:田村正和)、1984年の『火曜サスペンス劇場』より『行きずりの殺意』(原作:森村誠一/出演:浜木綿子、松尾嘉代ほか)、1982年の『火曜サスペンス劇場』より『たそがれに標的を撃て』(監督:鷹森立一/主演:菅原文太)が放送されます。これらの作品群もぜひ、ご堪能ください。

 

【12月の『刑事くん』(第2シリーズ)】

12月、新登場となるエピソードは第47話から第54話まで。第2シリーズは全55話なので、いよいよ大詰めとなってきました。

今回は第48話「爆発一秒前」をご紹介します。

 

第48話「爆発一秒前」(脚本:長坂秀佳/監督:富田義治)

ある喫茶店で、宗方刑事(三浦友和)は三神刑事(桜木健一)が到着するのを待っていました。そんなとき、その店で爆発が発生。宗方も巻き込まれて、重傷を負ってしまいます。被害者の中に刑事=宗方がいたことから、本庁から派遣されたベテラン刑事(高野真二)は犯人が宗方を狙ったものだと推理。しかし、三神はこの意見に、真っ向から対立するのでした。

宗方の容態を案じつつも、独自の捜査を続け、やがて有力な容疑者・山室に辿り着いた三神。彼の動機は、喫茶店のウエイトレス(菅沢恵美子)への逆恨みでした。三神は山室を城南署へ連行しますが、なぜか山室は、自分を「取調室へ連れて行け」と、取り調べを受ける「場所」に異様にこだわります。その必死さに違和感を抱いた三神は――。

冒頭も爆弾、クライマックスも爆弾(あ、ちょっとネタバレっぽいですが……)という、長坂秀佳さんらしい一編。『刑事くん』を経て、後の『特捜最前線』では、原子爆弾やバリコン爆弾、コンピュータ爆弾などを次々と登場させ、“バクダンのナガサカ”という異名を取りました。

ウエイトレス役の菅沢恵美子さんは、第32話「めぐり逢う日まで」において、ポスターで微笑む美女を演じていました。美女に恋した少年や、三神刑事の想像とは違い、この美女は性格的には……だったというオチがつくのですが。

今回、再出演を果たした菅沢さんですが、当時は東映演技研修所の所属で、仮面ライダーシリーズなど、東映のテレビ作品に数多く出演されていました。そして、本作の放送から約5ヶ月後に公開された映画『女必殺拳』の準主役・早川絵美役に抜擢され、少林寺拳法初段の腕前を活かして活躍。これを機に、芸名も役名と同じ“早川絵美”に改めました。

その後も『ザ・カゲスター』(76年)のベルスター=風村鈴子役などを演じた早川さんは1978年、『特捜最前線』にゲスト出演。ここで出逢った俳優の誠直也さんと結婚し、現在に至っています。

……さて、1月の新規エピソードは、残る第55話(最終回)のみ。第1シリーズの最終回は三神刑事の「辞職」で幕を閉じましたが、果たして第2シリーズの結末は?

 

文/伊東叶多(Light Army)

 

<放送日時>

『女の中の風』

12月8日(火)11:00~13:00

12月22日(火)20:00~21:50

12月28日(月)11:00~13:00

 

『超高層ホテル殺人事件』

12月19日(土)21:00~23:00

 

『行きずりの殺意』

12月22日(火)13:00~15:00

 

『たそがれに標的を撃て』

12月29日(火)20:00~21:50

 

『刑事くん』(第2シリーズ)

毎週月曜日18:00~19:00(2話ずつ放送)

再放送:毎週金曜日7:00~8:00

 

『刑事くん』(第1シリーズ)

第57話(最終回)「人間たちの祭り」

12月3日(木)19:00~19:30放送!

2020年11月30日 | カテゴリー: その他
かめぽん

チューもく!! 一番星は永遠にきらめく こんな時にこそスカッとしたい、トラック野郎三昧だ!

11月も半ばになってしまいました。
お正月用のお仕事で、かめぽんの頭は師走も超えて2021年。
未だ、山のように仕事が残り、今月末の締め切りまであっぷあっぷな日々です。
コロナ感染者も増え、不安な日々。
そうだ、そんな時こそ、笑いたい!
そんな時勢にぴったりなのは「一挙放送! トラック野郎 前編」。
はい、初めて視聴した時かめぽんぶっ飛びました。
いま、これ、地上波で放映はなかなか難しいのでは?
でもね、涙あり、笑いあり、ほのぼのあり。
今の基準で考えるとまあいろいろあるのかもしれないけど、昭和のどこかほのぼのした感じが溢れて、かめぽん好きなんですよ。
いま、本当にいろんなことを我慢している日々。
せめて現実ではない世界を大いに楽しみませんか?
堅苦しいことを言わず、ただただその世界に浸って欲しい。
そんなことを日々思うのです。

202011

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、討ち入りに向けての助走(←何事も忠臣蔵中心)である今月も、楽しいラインナップが山盛り。
「追悼特別企画 俳優 渡哲也」。
お正月といえば渡さんのお酒のコマーシャルが印象的。
若くてかっこいい渡さんをしっかり目に焼き付けたい。
デジモン特集に一挙放送! 東映動画名作アニメ劇場では大好きなホルスの大冒険が。
アニメ好きならたまらない特集を楽しんで。
今年もあとわずか。
みなさま、どうかくれぐれも体調管理をしっかりと。
コロナに負けないで、年末を迎えましょうね。

今月もわくわくな東映チャンネルをお見逃しなく〜

2020年11月16日 | カテゴリー: かめぽん
その他

チューもく!! 東映テレビドラマLEGACY                第21回『恋人交換殺人事件』

今月の「東映テレビドラマLEGACY」は、1982年の「土曜ワイド劇場」作品より、『恋人交換殺人事件』をご紹介します。この作品の原作は、赤川次郎先生。原作タイトルが「死体置場で夕食を」だといえば、ミステリーファンの方は「あぁ、あれか!」と思い当たるのではないでしょうか。同作は、1970年代末に『三毛猫ホームズ』シリーズなどで脚光を浴び始めた赤川先生が、1980年に発表した作品。多作ゆえ「シリーズもの」の印象が強い赤川先生ですが、同作は非シリーズながらも長く読まれており、2016年にも新装版が発行されました。

「土曜ワイド劇場」では、赤川先生の作品の映像化にいち早く着手していました。『幽霊シリーズ』の第1作『幽霊列車』は、なんと岡本喜八監督が手がけて、1978年1月に放送。そして『三毛猫ホームズ』は製作:東映、主演:石立鉄男という布陣でシリーズ化され、1979年から1984年まで、1年に1作のペースで放送されました。

そんな中、映画『セーラー服と機関銃』(81年)の大ヒットもあり、赤川先生は時代の寵児となっていきます。『恋人交換殺人事件』は82年2月の放送ですから、タイミングもバッチリだったといえるでしょう。監督は、『三毛猫ホームズ』第1作を担当した手銭弘喜さん。なお82年2月というと、あの「ホテルニュージャパン火災」(8日)や、日本航空350便墜落事故(9日/エンジンの逆噴射が原因となったことで知られる)が起こった時期でした。

 

カメラマンの紺野芳子(池上季実子)は婚約者で雑誌編集の仕事をしている糸井洋一(小倉一郎/※原作では洋一と芳子は夫婦の設定です)と一緒に猪苗代まで冬のドライブへと出かけました。しかし猛吹雪に見舞われ、洋一の運転する車は道に迷ってしまいます。それ以上は動けなくなった2人でしたが、運良く付近にロッジを見つけました。2人が訪ねて行くと、管理人の福原(三谷昇)は、泊まっていって構わないと彼らを歓迎します。そのロッジには、たくさんの先客がいました。ロッジのオーナーであるらしい安西(佐伯徹)とその妻(弓恵子)、運送業を営んでいるという太田(出光元)とその妻(高沢順子)、ホテル開発業を自称する湯川(藤木敬士)、そして田代美奈子(片桐夕子)。6人は、みなそれぞれ旧知の間柄のようでした。彼らは集まって談笑しており、「ご一緒に」と誘われた芳子でしたが、さすがに疲れているので、すぐに部屋で眠ることにしました。

しかし、一夜明けると、なぜかロッジには誰もいませんでした。先客たちどころか、管理人の福原も、さらには婚約者の洋一も……。当惑した芳子は、なんとか最寄りの交番まで辿り着いて、老警官(相馬剛三)に事情を説明しました。急遽、ヘリコプターが出動し、ロッジの様子を空から確認することに。ところが、なんとロッジは全焼。焼け跡からは、ひとりの男性の遺体が発見されました。やがて、その遺体は洋一である可能性が高いと聞いた芳子は悲嘆にくれます。いったい、どうしてこんなことになったのでしょうか。芳子は、猪苗代で知り合った元・刑事の瀬川(柴俊夫)とともに、ロッジにいた先客たちの行方を調べ始めますが……。

 

副題が「雪山に消えた七人」となっているように、序盤で奇想天外なトリックを読者(視聴者)に対して仕掛け、作品の世界へ否応なく引きずり込んでいくテクニックはいかにも、赤川先生的です。事件関係者を演じる面々がまた、クセの強い俳優・女優さんばかりで、殺人事件なのに、なんだか楽しく(?)なってしまう部分があるのも、赤川作品ならではのことでしょう。メインタイトルが『恋人交換殺人事件』なので、察しの良い方は、ロッジに集まっていた6人の「目的」にもすぐに気づくと思いますが、そのあたりは劇中でも早めに明かされるため、以降は「事件の真相」に焦点が絞られていきます。

しかし、物語が進んでも、なかなか風呂敷を畳みにいかないのが赤川作品の特徴。あっと驚く「新キャラ」が中盤で登場したり、意外な「伏兵」が現れたりと、飽きさせない作りになっています。ラスト10分くらいまでは「ホントに事件解決するの?」と心配になりますが、そこからの怒涛の展開にご期待ください。後の2時間ドラマが陥っていったような、クドい説明を省いている点が、この時代の2時間ドラマの良さ。「ながら見」をしている視聴者ではなく、作品を食い入るように観ている視聴者のほうをしっかり向いて作られたものは、やっぱり面白いです。もちろん、本作においても、いくつか「?」となるような強引な箇所は存在しますが、その点だけをあげつらって作品に低評価を下すのは、実にナンセンスなことでしょう。ちなみに、本作で使用されているブリッジ曲や効果音の類は、後の『スケバン刑事』シリーズ(85~88年)でも頻繁に使用されているため、そちらのほうで聴き馴染んでいる方が多いのではないでしょうか。効果:原田千昭さん、選曲:秋本彰さんは『ザ・スーパーガール』(79年)などを担当後、本作を経て『スケバン刑事』シリーズでもタッグを組んでいました。

あらすじで紹介できなかったキャストでは、刑事役の名古屋章さんが安定した演技を見せています。時期的にはちょうど、石立鉄男さんとの丁々発止のやりとりが好評を得ていた『秘密のデカちゃん』(81年)が終わったあたりでしょうか。80年代の名古屋さんは一連の「大映テレビ」作品において、常に最重要キャストのひとりでした。

柴俊夫さんは、主演を務めたNHK時代劇『いのち燃ゆ』(81年)が終わったあたり。『西部警察PART-Ⅲ』(83年)で、三浦友和さんの後釜としてレギュラー入りするのは、本作の翌年のことでした。そしてヒロイン役の池上季実子さんはやはり前年のNHK大河ドラマ『おんな太閤記』(81年)で豊臣秀吉の側室・淀殿を演じ終えたばかり。翌年には代表作のひとつとなる映画『陽暉楼』(83年)に出演されました。池上さん、柴さん、名古屋さんといったスターたちの絶頂期の仕事としても本作は見応えがあります。この機会にぜひご覧になってください。

 

それでは、また次回へ。11月の「違いのわかる傑作サスペンス劇場」では本作のほか、当コラムの第5回でご紹介した『0計画(ゼロプラン)を阻止せよ』(原作:西村京太郎/出演:黒沢年男、児玉清ほか)、1983年の『火曜サスペンス劇場』より『夕陽よ止まれ』(監督:吉川一義/出演:丹波哲郎、紺野美沙子、野際陽子ほか)が放送されます。これらの作品群もぜひ、ご堪能ください。

 

【11月の『刑事くん』(第2シリーズ)】

11月、新登場となるエピソードは第37話から第46話まで。その中から、今回は第43話「お父さんとのデート」をご紹介します。

第43話「お父さんとのデート」(監督:竹本弘一)

城南署で燻し銀の存在感を放つベテラン刑事「島さん」こと島崎刑事(守屋俊志)が、珍しく捜査情報を漏らすというミスを犯しました。そのため島崎刑事は、娘(遠藤薫)との約束を破って捜査に打ち込みます。ところが、そんな島崎刑事が暴力団に拉致されてしまいました。暴力団から呼び出された三神刑事(桜木健一)は、島崎を解放する代わりに、警察が集めた情報を提供せよと迫られます。仕方なく、これを了承した三神でしたが、上司である時村(名古屋章)や、同僚の宗方刑事(三浦友和)の目を盗んで捜査関係書類を持ち出すのは困難でした。しかし、このままでは島さんの命が危険です。そこで三神は、強引に書類を持ち出しましたが……。

 

第1シリーズの第1話から登場している「島さん」にスポットを当てたエピソード。本作のメインライターを務める長坂秀佳さんならではの視点が活かされた一編だといえるでしょう。ただ、30分ドラマということもあり、中盤はずっと拉致されたまま、というのが残念。1時間ドラマならば、「島さん」の心の葛藤がもう少し描き込まれていた気がします。「島さん」役の守屋俊志さんは結局、『刑事くん』には名古屋章さんとともに最終シリーズまで出演。さらに、本作と同じ枠で後に放送された『刑事犬カール』(77年)においても、刑事役で出演されていました。

悪役でゲスト出演しているのは幸田宗丸さんと黒部進さん。この2ショットを観て、なんだか既視感があるなぁと思っていたら、後の『スケバン刑事』(85年)第4話「白い炎に地獄を見た!」でも、2人は同じような役回り(幸田さんの配下の役が黒部さん)で出演されていたのでした。そして、なんと、その回では守屋さんも登場(クレジットは「守谷」となっていましたが)。ただし、こちらでの守屋さんは刑事役ではなく、幸田さんや黒部さんと同じく、悪役の側でした。

「島さん」の娘を演じているのは、70年代の東映テレビ作品に数多くゲスト出演していた子役の遠藤薫さん。なぜか長坂さんの脚本作品への出演が多く、具体的には『人造人間キカイダー』(72年/第31・32話)、『仮面ライダーX』(74年/第7話)、『快傑ズバット』(77年/第19話)といった具合です。

いよいよ、第2シリーズも終盤戦。11月末までの放送を終えると、残り9話となります。今後も引き続き、“刑事くん”の活躍にご期待ください。

 

文/伊東叶多(Light Army)

 

 

<放送日時>

『恋人交換殺人事件』

11月7日(土)18:00~20:00

11月14日(土)20:30~22:30

11月24日(火)13:00~15:00

 

『0計画(ゼロプラン)を阻止せよ』

11月7日(土)20:00~22:00

 

『夕陽よ止まれ』

11月24日(火)20:00~22:00

 

『刑事くん』(第2シリーズ)

毎週月曜日18:00~19:00(2話ずつ放送)

再放送:毎週金曜日7:00~8:00

 

『刑事くん』(第1シリーズ)

毎週木曜日19:00~20:00(2話ずつ放送)

2020年10月20日 | カテゴリー: その他
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