かめぽん

チューもく!! 明けましてのご挨拶。 今年も熱い作品をお届けしちゃいます

今年こそ、のんびり穏やかなお正月。
帰省も初売りも、初詣もと考えていましたが、コロナはなかなかそんな自由を許してくれませんね。
あらたなオミクロン株で、またしても世界は揺れ動いています。
かめぽん、昨年の12月に夢の国に行きましたが、皆さんマスクをきっちりされて、手洗い、消毒も。
日本人の律儀さが感染を押さえ込んでいる気がします。
しかし、さすがにくたびれてきましたよね。
多分、人と接すると無意識に緊張するんだと思います。
あ〜、早くすっきりと、楽しい日常に戻りたい。
今年こそはと心から思います。

 

さて、東映チャンネル。
お正月から飛ばしますよ。
「スーパーヒーローCLIMAX」は冬休み中のお子様と楽しめる企画。
もちろん、パパママ世代も楽しみる作品も。
「東映創立70周年記念 いま観ておきたい絶対名作30 Vol.3」は元旦にかめぽん大好きな「新幹線大爆破」の4Kリマスター版を放映。
何回見てもはらはらどきどきする名作です。
東映一押しの作品群をご堪能あれ。
7日は「名作アニメスペシャル」を一挙放送。
七草がゆをいただきながら、当時の日本最高レベルの作品を楽しんで。
「一挙放送! トラック野郎 後編」や「映画界最強の男 千葉真一特集 Vol.3」、かめぽん連れ合いが大好きな「連続放送! 警視庁物語」も。
深夜のお楽しみ「ロマンポルノ傑作選」からクイズ。
根岸吉太郎監督、小沼勝監督、田中登監督、長谷部安春監督、曾根中生監督、神代辰巳監督、武田一成監督と下記の作品を結びあわせてね。
「青春の蹉跌」
「丑三つの村」
「遠雷」
「サチコの幸」
「博多っ子純情」
「NAGISA」
「あぶない刑事」
多分2時間ドラマや「相棒」などのドラマシリーズでお名前を見た方も。
今回の特集は名作も多いのでぜひ観てみてね。

今月もわくわくな東映チャンネルをお楽しみに。
本年も東映チャンネルをよろしくお願いいたします。

202201

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちなみに答えは根岸吉太郎監督「遠雷」、小沼勝監督「NAGISA」、田中登監督「丑三つの村」長谷部安春監督「あぶない刑事」、曾根中生監督「博多っ子純情」、神代辰巳監督「青春の蹉跌」、武田一成監督「サチコの幸」でした

2022年1月1日 | カテゴリー: かめぽん
その他

チューもく!! 東映テレビドラマLEGACY 第35回『第三の女』

今月の「東映テレビドラマLEGACY」は、1982年の『土曜ワイド劇場』作品『第三の女』をご紹介します。原作は、夏樹静子先生が1978年に発表された同名の小説。「第三の女」といえば、アガサ・クリスティの「名探偵ポアロ」シリーズの最末期に発表された作品のタイトルとして、ご存知の方も多いかもしれません。ちなみに、アガサ版「第三の女」はこれまで映像化の機会に恵まれていませんが、夏樹先生の『第三の女』は1982年版の後、1989年、2011年も映像化されています(詳しくは後述)。

スペインへのロケを敢行した本作は、1982年の7月から9月にかけて月イチペースで送り出されていた『土曜ワイド劇場』5周年記念企画の大トリでした。第1弾(7月放送)は連城三紀彦先生が原作の『戻り川心中』(主演:田村正和)。第2弾(8月放送)は、東映チャンネルでも過去に放送させていただいた、藤田敏八監督による『透明な季節』(主演:中野良子)。そして『第三の女』は、まさに「第3弾」でした。当時、『土曜ワイド劇場』を代表するヒットシリーズだったのが、天知茂さんが明智小五郎に扮する「江戸川乱歩の美女シリーズ」。1977年から、天知さんが急逝された1985年まで続きましたが、特に、井上梅次監督が一貫して担当していた1982年までが黄金期と言えるでしょう。その1982年は、まず1月2日に『天国と地獄の美女』を3時間スペシャルとして放送。そして長年、同時間帯番組として視聴率争いを続けてきた『Gメン’75』が最終回スペシャルを放送した4月3日にも、『土曜ワイド』側は『化粧台の美女』をぶつけました。このように、『土曜ワイド』の顔だった天知さんを主演に迎え、しかも「名探偵」ではなく「犯人」を演じさせたあたりに『第三の女』の「本気度」が感じられます。おいおい、いきなり「犯人」と書くなんてネタバレじゃないか……と思った方、ご心配なく。『第三の女』の推理ポイントは、別のところにありますので。

 

大湖浩平(天知茂)は、スペインのマドリッドにある大学で、助教授を務めていました。彼の専門は食品衛生学。マドリッドでは、小児癌に冒される子どもが増えていました。原因の一つとして有力だったのが、有害物質の入ったお菓子。ところが、大湖の上司である吉見教授(山形勲)は、お菓子メーカーと癒着しており、問題のお菓子の調査データを改竄したのです。そのため、お菓子の流通は続き、被害者も増え続けました。大湖が再調査を申し出ると、吉見はそれを拒否したばかりか、大湖に対し、別の大学への左遷人事をちらつかせます。いまや大湖にとって、吉見は「殺したいほど憎い人物」となっていました。

大湖は、自分の心を落ち着かせるため、休日を利用して、友人が別荘として利用している古城を訪ねました。ところがタイミング悪く、古城では仮装パーティが行われていたのです。大湖は仕方なく、自分も仮面を着けて、そのパーティに参加することにしました。

そのパーティの渦中で、大湖は運命的な出会いを果たします。なんと、自分と同じように「ある人物を殺したい」と考えている日本人女性がいたのです。彼女の名は、サメジマ・フミコ。お互いに素顔を明かさず、仮面のまま、2人は愛し合いました。

大湖にとって、その女性は忘れられない存在となりました。「もう一度、会いたい」と大湖は思いを募らせますが、2人をつなぐのは、ある「約束」だけです。それは「交換殺人」の約束。大湖がフミコの殺したい人を、そしてフミコが大湖の殺したい人を、それぞれ殺すという「約束」……これを最初に実行したのはフミコのほうでした。大湖のアリバイが成立する時間に、吉見教授を毒殺したフミコ。しかし、これで大湖のほうも「約束」を果たすしかなくなりました。大湖のターゲットは、美しき女性・永原翠(樋口可南子)。彼女を殺すため、日本へ帰国した大湖は箱根へ赴き、翠と接触します。そして、わずかなチャンスを逃すことなく、翠を絞殺。フミコとの再会を果たしたい大湖は、この事実をフミコに伝えたかったのですが、肝心のフミコの正体が、彼にはわかりません。翠のために夫を失った女性・久米悠子(あべ静江)や、翠にとっては異母妹にあたる永原茜(樋口可南子・二役)がフミコではないかと疑う大湖でしたが、この2人とは別に、「第三の女」がフミコである可能性も残されており……。

そのころ、マドリッド警察のマンリーケ警部(ポール・ナチィ)と私立探偵のマリア(ラ・ポーチャ)は、大湖が吉見に殺意を抱いていたことをつかんでいました。吉見の事件についてはアリバイがあった大湖ですが、来日したマンリーケ警部たちは、日本で起こった永原翠の事件との関連性に着目します。この2つの事件が「交換殺人」だったとしたら……!?

 

というわけで、物語の焦点は、仮面の女=サメジマ・フミコが誰なのか、に集約されていきます。表現を変えれば、「第三の女」は存在するのかどうか。「江戸川乱歩の美女シリーズ」においては明智小五郎として、見事な名推理と変装で奇怪な事件を解決していた天知さんですが、本作の「大湖浩平」役では、動機こそ「スペインの子どもたちを救いたい」というものながら、一つの出会いによって殺人犯へと転落していく脆い中年男性の姿を好演されました。そして、翠と茜の二役を演じた樋口可南子さん(当時23歳!)の魅力には、ただただ圧倒されます。1980年にはドラマ『港町純情シネマ』や『ピーマン白書』、1981年には映画『北斎漫画』に出演した樋口さんは、1982年になるとドラマ『女捜査官』に主演するなど、若手女優のトップへと躍り出ました。その後のご活躍は、あらためて触れるまでもないでしょう。

また、本作ではスペインと日本の警察が合同捜査を行う展開となりました。日本側の刑事には加藤武さん、石田信之さん、久富惟晴さんが扮しているほか、署長役で深江章喜さんも出演。このあたりのキャスティングの充実ぶりも、「5周年記念企画」ならではでしょう。特筆すべきはスペイン側の刑事をポール・ナチィ(ポール・ナッシー)が演じていること。ポールは1970年代のスペイン映画で狼男やドラキュラなどを演じて人気を博した俳優で、自ら脚本や監督を務めることも多かった、知る人ぞ知るスターなのです。そんな彼の出演作の中には、「アマチフィルム」がスペインの製作会社と共同で製作し、脚本・監督をポールが手がけ、狼男役をポール、戦国時代の医者を天知茂さんが演じた、『狼男とサムライ』という映画がありました。おそらく『第三の女』での天知さんとポールの出会いが、製作に至るひとつのきっかけとなっていると思われる怪作『狼男とサムライ』ですが、合作にありがちな(?)トラブルのため、日本にフィルムが到着して商品化(VHS)に漕ぎ着けたのは天知さんの急逝後のこと。ここからは推測になりますが、この作品の製作にまつわる心労が天知さんの寿命を縮めた可能性も否定できず……54歳という若すぎる死は、日本の映画・テレビドラマ界において、巨大なる損失でした。

 

さて、冒頭で触れた、その後の『第三の女』映像化ですが、主なキャスティングの推移は下記のようになります。

 

大湖浩平/天知 茂(1982)⇒永島敏行(1989)⇒村上弘明(2011)

永原 茜/樋口可南子(1982)⇒南野陽子(1989)⇒菊川 玲(2011)

永原 翠/樋口可南子(1982)⇒南條玲子(1989)⇒小沢真珠(2011)

久米悠子/あべ静江(1982)⇒大場久美子(1989)⇒高橋かおり(2011)

吉見教授/山形 勲(1982)⇒鈴木瑞穂(1989)⇒津川雅彦(2011)

 

こう見ると、やはり1982年版で翠と茜の異母姉妹を二役で表現していることは(結果的に、とも言えますが)大きな特色となっています。一方、1989年版の特徴は、主人公が永原茜となっていること。2011年版は時代を反映してか、浩平とフミコはネットを通じて知り合うという設定になっていました。

そうそう、「サメジマ・フミコ」のキャスティングについては上記で一切、触れていませんが、もちろん、ネタバレを避けるためなので、悪しからず……。

それでは、また来月の当コラムでお会いしましょう。

 

文/伊東叶多(Light Army)

 

【違いのわかる傑作サスペンス劇場/2022年1月】

<放送日時>

『第三の女』

1月10日(月)20:00~22:00

1月21日(金)13:00~14:50

 

『超高層ホテル殺人事件』(主演:田村正和)

1月2日(日)15:00~17:00

1月21日(金)11:00~13:00

 

『駅路』(主演:古手川祐子)

1月7日(金)11:00~13:00

1月20日(木)13:00~14:50

 

『震える髪』(主演:秋吉久美子)

1月14日(金)11:00~13:00

1月25日(火)11:00~13:00

 

『行きずりの殺意』(主演:浜木綿子)

1月11日(火)13:00~15:00

1月28日(金)11:00~13:00

2021年12月24日 | カテゴリー: その他
かめぽん

チューもく!! ひと味違う金田一耕助を味わう「没後40年 横溝正史特集」

横溝正史ブームが起きたのはかめぽんが多感な頃。
映画の金田一耕助@石坂浩二さんも素敵だったけど、ドはまりしたのはTV版の古谷一行さんだった。
友達と競って金田一耕助ものの文庫本を読んだっけ。
当時描いたイラストにも金田一さん、ありましたよ。
そんなかめぽんが東映チャンネルの特集を知る前から、急に横溝先生の金田一ものが読みたくなって図書館で借り始めました。
昔買った本は実家とともになくなってしまったのだけど、絶版になった作品も多かったから持ってくればよかったなあ。
久しぶりに読んだ金田一シリーズ、なんか大人になって読むとまた新鮮。
仮面舞踏会はすっかり内容を忘れていたのだけど、後半のキーとなる場面から記憶が鮮やかによみがえってきて、面白い体験をしました。
記憶の中に印象的な場面は残っているのね。
さて、東映チャンネルの「没後40年 横溝正史特集」ひと味違います。
オーソドックスな金田一像は西田敏行さん演じる「悪魔が来りて笛を吹く」が唯一。
知恵蔵さんが演じた「三つ首塔」(原作がなかなかなまめかしくて子供にはドキドキした)と「獄門島 総集篇」は、ソフト帽の粋な金田一耕助。
健さんの金田一もダンディで内容も気になる「悪魔の手毬唄」
そして横溝先生、時代小説もお書きになっていたのだけど(人形佐七とか)、その中から「髑髏検校」。
演じるのは天草四郎がぴったりな田村正和さん。
美しいヴァンパイア役が楽しみ。

202112

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、残すところあとわずか。
かめぽんも新年用のお仕事でバタバタと過ごしておりました。
師走は慌ただしいけど、そんな時こそ足を止めてのんびり映画でも見ましょう。
スーパーヒーローにトラック野郎、千葉真一さん特集に時代劇、ミステリーまで盛りだくさんですよ。
「東映創立70周年記念 いま観ておきたい絶対名作30 Vol.2」ではバトル・ロワイヤル、柳生一族の陰謀、鬼龍院花子の生涯など盛りだくさん。
キン肉マンで笑ってもいいし、柳生武芸帳で息をのむような殺陣を堪能しても。

今月もわくわくな東映チャンネルをお楽しみに。
そして、来年も東映チャンネルをよろしくお願いいたします。

2021年12月13日 | カテゴリー: かめぽん
その他

チューもく!! 東映テレビドラマLEGACY第34回(特別編)『Gメン’75』4KネガスキャンHDリマスターで放送スタート!

今月の「東映テレビドラマLEGACY」は、通常回と趣きを変え、いよいよ放送がスタートする人気ドラマ『Gメン’75』(12/23より、毎週木曜日15:00~17:00ほか/毎週2話ずつ放送)をご紹介します。

 

『Gメン’75』は、そのタイトル通り、1975年=昭和50年に放送が開始されました。当時、TBSの土曜夜9時枠では、1968年より『キイハンター』が5年、それに続いて『アイフル大作戦』『バーディー大作戦』が1年ずつ、放送されていました。これらの3作品に共通するのは、東映プロデューサーを「近藤照男」さんが務めていたことや、メインキャストに「丹波哲郎」さんが名を連ねていたことなどです。『キイハンター』は、当初の2年間はモノクロ放送でしたが、3年目よりカラー放送。惜しくも2021年に亡くなられた千葉真一さんが見せる超人的なアクションや、多彩なレギュラー陣のチームワークの良さ、そして同時代の他のテレビドラマをはるかに凌駕するスケール感、本格サスペンスから社会派ドラマ、ホラー、コメディなど毎回のようにアプローチを変えていく題材の豊富さなどが視聴者の心をつかみ、昭和40年代を代表するヒット作となりました。近藤照男プロデューサーは、一連の作品群を製作するにあたり、ブレーンとして深作欣二、佐藤純彌の両監督を招聘。3作品、計7年間にわたって続いた「TBS土曜夜9時アクションドラマ」は、8年目に入るところで大幅に方針を転換しました。『アイフル大作戦』『バーディー大作戦』と続いた「探偵もの」から、「ハードボイルド」を前面に押し出した「刑事ドラマ」に取り組むことにしたのです。基本設定は脚本家の高久進さんがまとめ、そのままメインライターを担当。キャストは『バーディー』から続投の丹波哲郎さん、倉田保昭さん、岡本富士太さん、藤木悠さんに加え、原田大二郎さん、藤田美保子さん、夏木陽介さんの3人が参入しました。7人のレギュラーが滑走路を並んで歩くオープニング映像は、本作のイメージを決定づけた素晴らしい演出で、いまだにこれを超えるインパクトを持ったタイトルバックは存在しないと言っても、過言ではないでしょう。本作は結果的に、7年間・全355話というロングランを達成。昭和50年代を代表するヒット作となります。平成、令和とは異なり、昭和の刑事ドラマは基本的に中断することがなく、また特番編成なども少なかったため、毎週オンエアがあり、年間50本以上が製作されることが当たり前でした(それゆえ「映画化」されることもなかったのですが……)。幾多の作品が生まれては消えていった中で、昭和40年代以降にスタートした刑事ドラマでは、『Gメン’75』は『太陽にほえろ!』『特捜最前線』に続く長寿番組として、その名を歴史に残しています。

 

記念すべき第1話「エアポート捜査線」では、麻薬の密輸事件をめぐって、捜査一課、捜査三課、捜査四課、外事課の刑事たちが活躍。後に黒木警視(丹波哲郎)が、この事件の捜査に関わった者たちを一堂に集め、「特別潜入捜査班」を編成しました。この「特別潜入捜査班」こそが、いわゆる“Gメン”なのです。

驚くべきことに、『Gメン’75』という作品が目指す世界観は、この第1話で、ほぼ確立されていました。その後、初期はわずかに『キイハンター』的なテイストが残るエピソードも存在したものの、第1話で示した方向性が、『Gメン’75』の基調となっていきます。その意味で、12月放送分のエピソードでもう1本、確実にチェックしておくべきは第4話「殺し屋刑事」でしょう。放送3年目からレギュラーとなり、丹波哲郎さんとともに『Gメン’75』を代表する顔となっていく若林豪さんがゲスト出演した回で、第1話と並んで、初期『Gメン’75』の傑作となっています。

 

初期『Gメン’75』の最重要キャラクターといえば、原田大二郎さんが演じた関屋警部補と、藤田美保子さんが演じた響圭子刑事でしょう。Gメンの「行動隊長」として、さまざまな困難に立ち向かっていく関屋警部補は、原田さんの当たり役。第33話で殉職という異例の早期降板となったのが残念でしたが、「初期メン」に関屋がいなかったら、おそらく『Gメン’75』は良いスタートダッシュをきれなかったのではないでしょうか。12月の「シネマ☆チョップ!」ならびに「ピンスポ!」では原田さんが登場。関屋警部補として生きた日々のことを、熱っぽく語っていただきました。本編と合わせ、こちらもご視聴いただければと思います。そして響圭子は、初代「女性Gメン」であるだけでなく、日本の刑事ドラマにおいて、初めて主役級のポジションを得た「女刑事」です。この設定は、1975年が「国際婦人年」だったことと無関係ではないでしょう。また一方で、『キイハンター』では野際陽子さん、『アイフル大作戦』では小川真由美さんと、『Gメン’75』の源流となる作品群で女優が存在感を示していたことも、影響していたと考えられます。

 

『Gメン’75』について語り始めるとキリがないですし、その一方で、作品には、ご覧になった人の数だけ「捉え方」があると思いますので、今回はここまでとしておきます。東映チャンネルでは、中断期間を挟みつつも、全355話を放送予定。また作品の節目に差しかかったころ、このコラムで再び、本作について触れる機会もあるでしょう。

それでは、また次回へ。

なお、12月の「違いのわかる傑作サスペンス劇場」における注目作は、チャンネル初放送となる『連鎖寄生眷属』。ひとりの老婆を助けたばかりに、幸せな家庭が崩壊していく恐怖が鮮烈に描かれます。その他の作品群も含め、ぜひご堪能ください。

 

文/伊東叶多(Light Army)

 

 

<違いのわかる傑作サスペンス劇場>

『連鎖寄生眷属』

12月11日(土)21:00~23:00

12月24日(金)11:00~12:50

 

『非行少年』

12月17日(金)13:00~15:00

 

『夕陽よ止まれ』

12月10日(金)11:00~13:00

12月27日(月)23:00~25:00

 

『沈黙は罠』

12月17日(金)11:00~13:00

 

『0計画(ゼロプラン)を阻止せよ』

12月3日(金)11:00~13:00

12月15日(水)22:30~24:20

2021年11月29日 | カテゴリー: その他
かめぽん

チューもく!! さよなら、輝けるアクションスター千葉真一

千葉真一さんの訃報には本当に驚いた。
子供の頃からアクションスターといえば彼。
何者にも負けない、そんな強くてキラキラしていた彼が病に倒れるとは信じられない思いだった。
父親が空手の師範だったので、我が家は昔からアクション大好き一家。
ブルース・リーの映画が大ヒットした頃、おもちゃのヌンチャクが流行ったが、我が家にあったのは本物。
武器になる、木に鉄の鎖のもので、よく父親がぶんぶんとブルース・リーのように振り回していたっけ。
かめぽんも持たせてもらったが、それはずっしりと重く、子供に振り回せるような代物ではなかった。←人に当たると大変。
我が家には日本刀から手裏剣、小柄、サイ(釵・沖縄の武具)、ヌンチャクなど普通にあったので(警察の免許ももちろんあります)どの家にもそういう装備は普通にあると思っていた。(←子供の頃はどの家のお父さんも普通に木や瓦を割れるもんだと思っていたし…)
ある意味プロの父親も千葉さんのアクションのキレは褒めていたし、映画もよくみていた。
今回、追悼としてたくさんの作品が放映されて嬉しい。
父への思い出とともに楽しませていただこうと思う。
今月のラインナップの中に「ゴルゴ13」があるのだが、原作者のさいとうたかを先生も9月に亡くなり、お二人への追悼作品となってしまった。
あらためて素晴らしい作品をありがとうと、お二人にお礼申し上げます。

202111

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、11月の東映チャンネルは「映画界最強の男 千葉真一特集 Vol.1」。4カ月連続特集のスタートだ。
「東映創立70周年記念 いま観ておきたい絶対名作30 Vol.1」も楽しみ。今月はかめぽん何度も推している「十三人の刺客」と「太陽の王子 ホルスの大冒険」が。
この特集を見れば、時代劇から任侠、コメディ、アニメまで東映の作品のバラエティさがよくわかる。
個人的には「映画化60周年 柳生武芸帳スペシャル 前編」もおすすめ。
近衛十四郎さんといえばかめぽんには花山大吉なんだけど、そうではないシリアスでキレッキレの立ち回りが見られるシリーズ。
ドラゴンボールに仮面ライダー、スケバン刑事も。
これから寒くなると、暖かいおうちでゆっくりと作品を楽しみたくなる。
コロナは落ち着いてきましたが、年末年始を明るい気分で過ごすためにもう少し気をつけながら、そしてエンターテインメントでストレスを発散させましょう。

今月もわくわくな東映チャンネルをお楽しみに。

2021年11月1日 | カテゴリー: かめぽん
その他

チューもく!! 東映テレビドラマLEGACY 第33回『妻の疑惑』

今月の「東映テレビドラマLEGACY」は、1986年の『火曜サスペンス劇場』作品『妻の疑惑』をご紹介します。原作は、『木枯し紋次郎』でも知られる笹沢左保先生の「夫と妻の時効」(84年)。このタイトルのほうが(原題ゆえ)当然ながら、作品の内容を端的に表しているのですが、ドラマ化にあたっては、原作にあった不倫の要素などを排したうえで、『妻の疑惑』と改題されて、主人公・雪絵の心情に、より深くスポットが当てられた印象です。放送は1986年1月7日ということで、同年の「初回」オンエア作品。1983年から順に大竹しのぶさん、小川知子さん、大原麗子さんが務めてきた『火サス』の「年間トップバッター」を、この年は浜木綿子さんが担いました。ちなみに、この前回放送にあたる1985年12月24日の『火サス』は、「全編生放送」というチャレンジで話題となった『たった独りのあなたのために』(脚本:今野勉/主演:岸本加世子)。翌週の大晦日には『火サス』の枠で、「年末時代劇スペシャル」の第1作『忠臣蔵』(2日目)が編成されていました。

 

倉本雪絵(浜木綿子)は、土地開発庁・課長を務める倉本洋平(井川比佐志)の妻。長女である花江(高松涼子)もすくすく育っており、幸せな日々を過ごしていました。ただし、倉本夫妻には本来、花江の兄にあたる長男・一郎がいました。この一郎は幼くして、不慮の事故死。雪絵の夢の中には、いまでも一郎が頻繁に出てきます。一郎への思いも含めて、花江を大切に育てていきたいと、雪絵は日々、花江に最大限の愛情を注いでいました。

そんなある日の夜、洋平が泥だらけになって帰ってきました。「同窓会」に出席するために熱海へ出かけていたはずの洋平でしたが、明らかに動揺しており、雪絵は「夫に何かがあった」と直感します。そして翌日、雪絵はニュースで、伊豆で「九条小太郎」という小学生が行方不明になったことを知ります。熱海と伊豆……もしかしたら夫は、この事件に関与したのではないのか? しかも夫は、雪絵に相談もなく、熱海に行くときにも使った車を売ってしまいました。「妻の疑惑」は、いよいよ募るばかりです。

静岡県警の島田刑事(速水亮)は、捜査を進める中で、江藤(深江章喜)という中年男性が、怪しい車を目撃していたことを突き止めました。江藤の証言で、その車の色が白だったこと、またナンバーの一部も記憶していたため、島田は条件に合う車の「アリバイ」を調査していきます。島田刑事が洋平の車に辿り着くのは、時間の問題でした。

洋平が不在中に、倉本邸へやってきた島田刑事は、雪絵から洋平が「熱海」へ行っていたこと、そして「車を突然売った」ことを聞き、手応えをつかみました。状況から言って、洋平が事件に絡んでいる可能性は、どう考えても高いのです。雪絵は、帰宅した洋平を問いつめますが、洋平は黙して語りません。ところが、洋平の友人・高畠(小林勝彦)の証言で、「熱海で同窓会があった」ことも、ウソだったと判明しました。いったい、洋平は妻にウソをついて、どこへ行っていたのでしょうか。また、洋平は小学生・小太郎くんの行方不明事件に関与しているのでしょうか。すべては、小太郎くんが発見されれば判明するのでしょうが、依然として、小太郎くんの消息は不明でした……。

 

さまざまな謎を孕みながら、静かに、しかし時に大胆に展開されていくストーリー。意図的に、あらすじからは省きましたが、小太郎の母である昌子(宮下順子)や、洋平とは癒着関係にある大手建設会社の社長・野沢剛造(川地民夫)といった人物が、物語に大きく絡んできます。夫に対して疑惑を抱く妻もまた、過去に息子を事故で失っていたという設定もポイント。後半では、花江が誘拐されるという事件まで発生し、最後の最後まで、目が離せないドラマとなっています。花江役の高松涼子さん(子役)は当時、NHK大河ドラマ『いのち』(86年)にも出演し、後には小林綾子さんや岸本加世子さんが引き継いでいく「岩田征子」の幼年期を演じていました。

 

それでは、また次回へ。11月の「違いのわかる傑作サスペンス劇場」では本作のほか、当コラムの第4回で採り上げた『女からの眺め』(脚本:早坂暁/出演:岡田茉莉子、樹木希林、三ツ矢歌子、加藤治子ほか)、同じく第16回で採り上げた『運命の旅路』(出演:丘みつ子、高峰三枝子ほか)、1981年の『土曜ワイド劇場』より『死刑執行五分前』(出演:若山富三郎、中村玉緒、高岡健二ほか)、1983年の『土曜ワイド劇場』より『断線』(脚本:橋本綾/出演:松田優作、風吹ジュン、辺見マリほか)が放送されます。これらの作品群もぜひ、ご堪能ください。さらに12月からはいよいよ、東映テレビドラマ史を代表する「あの名作」も放送スタート予定です!!!

 

文/伊東叶多(Light Army)

 

 

<放送日時>

『妻の疑惑』

11月2日(火)11:00~13:00

11月30日(火)20:00~22:00

 

『女からの眺め』

11月24日(水)11:00~13:00

11月30日(火)11:00~13:00

 

『運命の旅路』

11月25日(木)11:00~13:00

 

『死刑執行五分前』

11月2日(火)13:00~15:00

11月23日(火)11:00~13:00

 

『断線』

11月12日(金)11:00~13:00

2021年10月25日 | カテゴリー: その他
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