その他

チューもく!! 東映テレビドラマLEGACY 第42回『悪霊の棲む館』

今月の「東映テレビドラマLEGACY」は、先月と同じく1980年の『木曜ゴールデンドラマ』作品より、『悪霊の棲む館』をご紹介します。本作が放送されたのは8月21日。タイトルからもおわかりのように、夏の怪奇編として企画されました。ちなみに、前週の8月14日に放送されたのは『さすらいの甲子園』。企画・岡田晋吉さん、プロデュース・中村良男さん、脚本・鎌田敏夫さん、監督・斎藤光正さん、主演・中村雅俊さんと、名作ドラマ『俺たちの旅』(75年)の布陣で製作されました。共演は夏目雅子さんをはじめとして、柴田恭兵さん、高橋悦史さんほか。この作品とは違う意味での「夏らしさ」を目指したのが『悪霊の棲む館』でした。さて、どんなお話かと言いますと……。

 

28歳の尾形彩子(夏純子)は、深夜のラジオ番組のDJとして、高い人気を誇っていました。プライベートでは、番組ディレクターの天間(村野武範)と交際していましたが、仕事が充実している彩子は、まだ結婚などは考えていないようでした。

それは、彩子の過去にも関係があったのかもしれません。彩子は6年前、ある劇団の研究生として、女優を目指していました。そのころ、彩子が交際していたのは、同じ劇団にいた山崎一男(岸部一徳)という青年でしたが、山崎はある日、別の女性と心中。彩子のお腹には山崎の子どもがいましたが、彼女は堕胎手術を受けたのでした。

さらに遡れば、彩子は幼いころ、母(月丘千秋)に殺されかけたことがありました。父が事業に失敗して自殺したことを原因とした、母の衝動的な行為でした。

幸せからは程遠い人生を歩んできた彩子にとって、DJとしての人気は、成功への第一歩でした。しかし、そんなある日、彩子は番組宛てに届いた葉書の山の中に、幼い子どもの字で書かれた、奇妙な葉書が1枚あるのを発見しました。5~6歳くらいの子どもが書いたと思われる文面でしたが、彩子のことを「お母さん」と呼んでいます。まさか、堕胎したはずの子どもからの手紙……!? ひた隠しにしている過去の出来事ゆえ、知っている人は少ないはずなのに、いったいなぜ、こんな葉書が届いたのでしょうか。彩子は、この葉書を手にした日から、精神が不安定となり、仕事でも失敗が続いてしまいます。さらに、同じ子どもが書いたと思われる葉書が、またも届きました。そこにはなんと、自分の父親は「山崎一男」だと書かれていました。錯乱して倒れた彩子。彼女は休暇をとることになりました。

静養先に選んだのは、天間の別荘でした。束の間、仕事のことを忘れて楽しく過ごす彩子でしたが、天間が一日だけ、仕事で東京へ戻ることに。彩子の心に、不安がよぎります。そして、天間が不在になった途端、彩子の身の周りには、不可解にして奇妙な出来事が起こり続けるのでした。それは彩子の幻覚なのでしょうか? あるいは、何者かが彩子を狙っているのでしょうか!? 彩子はひたすら、天間の帰りを待ちましたが……。

 

……というわけで、ひとりの女性が恐怖によって破滅に近い状況にまで陥っていく姿を夏純子さんが熱演しています。夏さんといえば、1970年代を駆け抜けた人気女優。ジャンルを問わない活躍を見せ、幅広いファンを獲得していました。もし80年代も女優を続けていれば、特に2時間ドラマ全盛の時代にはトップスターに君臨していたのではないかと思いますが、残念ながら、1981年に結婚して引退されました。本作はキャリア末期の作品にあたりますが、この1年後に引退されるなんて、実に惜しい!とあらためて痛感します。

あらすじに登場しなかったキャストとしては、恐怖に怯えた彩子を助ける初老の男性・宮本に大滝秀治さん、その友人の医師に早川雄三さん。こんなところで、『特捜最前線』の船村刑事と、『特別機動捜査隊』の松木部長刑事が共演していました。2人が将棋に興じるシーンがあるのですが、これは大滝さんがプライベートで将棋が趣味だったため、演出に採り入れられたのではないかと思われます。

このほか、まだ当時、子役としてデビューしたばかりで、現在も女優として活躍中の長谷川真弓さんが、印象的な役柄で出演。ここでは役柄を敢えて書きませんが、あらすじをよく読んでいただければ、もしかしたら想像がつくかも……!?

 

監督は近年も水谷豊主演『無用庵隠居奉行』シリーズなどを手がけている吉川一義さん。1980年は他に意外なところで『電子戦隊デンジマン』にも「よしかわいちぎ」名義で参加されていました。脚本の「相里修」は、『特捜最前線』で脚本や監督を務めた藤井邦夫さんのペンネーム。東映側のプロデューサーにも、後に『特捜最前線』を担当される武居勝彦さんが名を連ねています。武居さん、藤井さん、大滝さんと来ると、大滝さんが演じる初老の男性・宮本の「正体」が気になってきますが……これもまた、観てのお楽しみということにしておきましょう。

物語は後半まで、かなりインパクトのあるビジュアルが続きますが、終盤の畳みかけるような展開に、ご期待ください。昭和の「テレビ映画」が好きな方には、「こんな作品もあったのか!」と、きっと喜んでいただけるだろうと思っております。

……それでは、また来月の当コラムにて、お会いしましょう!

 

<8月の『Gメン’75』>

8月が初回放送となるエピソードは、第65話から第72話。第65話「真夏の夜の連続女性殺人事件」などは、初回放送時も夏でしたし、この時期に観るにはぴったりです。ぜひ、ご期待ください!

 

文/伊東叶多(Light Army)

 

【違いのわかる傑作サスペンス劇場/2022年7月】

<放送日時>

『悪霊の棲む館』

8月2日(火)13:00~15:00

8月13日(土)11:00~13:00

8月26日(金)11:00~12:50

 

『大東京四谷怪談』(出演:鰐淵晴子、中島ゆたか、三橋達也)

8月1日(月)23:00~24:30

8月12日(金)11:00~12:30

8月25日(木)13:30~15:00

 

『ステレオ殺人事件』(主演:秋吉久美子)

8月5日(金)11:00~12:00

8月13日(土)5:00~6:00

8月22日(月)14:00~15:00

 

『妻よ安らかに眠れ』(脚本:山田正弘/主演:愛川欽也)

8月5日(金)12:00~13:00

8月16日(火)24:00~25:00

8月27日(土)5:00~6:00

 

『十万分の一の偶然』(監督:藤田明二/出演:田村正和、中谷美紀、岸本加世子)

8月1日(月)13:00~15:00

8月19日(金)11:00~13:00

2022年8月1日 | カテゴリー: その他
かめぽん

チューもく!! まだまだ未見の作品ってあるのよね。 かっこいい女性たちが大活躍、ザ・スーパーガール

プレイガールは知っていたけれど、ザ・スーパーガールって知らなかったかも。
でも、石ノ森先生のキャッチアイコンは記憶にあるから、観たことあったのかな?
ということで、ザ・スーパーガール、楽しんでます。
わたしの憧れ、キーハンターの野際さんをボスに、阪神ファンならよく知っているミスター阪神田淵夫人のジャネット八田さん、ちびまる子ちゃんみたいに自分もウララと唄いまくった大好きな山本リンダさん。
他にも素敵なお姉さんたちが勢揃い。
牧れいさんは特撮でお見かけしたし、泉じゅんさん、新藤恵美さんなど、昭和の方たちにはお馴染みの方々も。
サブタイトルを眺めていても、70年代の昭和な感じがして大好き。
旧シリーズのルパン三世をちょっと思い出す。
夏の暑い日、キレのいいスカッとするドラマはいかが。

202208

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、今月の東映チャンネル。

夏休みだもん「スーパーヒーローMAX【仮面ライダー・スーパー戦隊 特集】」。
昭和なかめぽんは「仮面ライダー対じごく大使 4Kリマスター版」が楽しみ。
地獄大使@潮健児さん、大好きだ。
平成ライダーはあまり知らないので、映画版で勉強するのにいい機会かも。
「東映チャンネル×日本映画専門チャンネル共同企画【没後30年 五社英雄 情念の軌跡】」も楽しみ。
夏八木勲さんは大好きな役者さんだったので、主演作、それも時代劇の「牙狼之介」シリーズは見逃せない。
ONE PIECEに千葉真一さん、松方弘樹さんという両スターの特集や、終戦の日がある8月は「特集 終戦と日本政治」を観て、戦後平和な国である日本をもたらしてくれた先人に思いをはせよう。

べらぼうに暑い夏、コロナもまた再流行の兆し。
おうちで映画三昧もいいもの。

今月もわくわくな東映チャンネル、お楽しみに!

2022年8月1日 | カテゴリー: かめぽん
その他

チューもく!! 東映テレビドラマLEGACY 第41回『羆嵐』

今月の「東映テレビドラマLEGACY」は、1980年の『木曜ゴールデンドラマ』作品より、『人喰熊 史上最大の惨劇 羆嵐』をご紹介します。本作は吉村昭先生による小説『羆嵐』(77年)を映像化したもので、かつて北海道苫前郡苫前村三毛別六線沢で実際に起こった、「三毛別羆事件」がベースとなっています。その「三毛別羆事件」とは……。

 

時は、1915年(大正4年)。北海道の開拓時代。悲劇の舞台は、開拓部落である六線沢でした。最初に羆(ヒグマ)の存在が確認されたのは11月のことでしたが、その時点では、具体的な対策は講じられませんでした。そして12月9日、ついに羆による被害者(2名)が出ます。最悪の事態が生じたのは、翌日の12月10日のことでした。さらなる被害者は5名。ここから本格的な対策が打たれ始めたものの、羆の動きを捉えることは容易ではなく、組織された討伐隊も苦戦を強いられます。さまざまな予想外のアクシデントが続く中、討伐隊とは別行動をとっていたひとりの猟師が羆を射殺したのは、12月14日。この日から現地を襲った激しい吹雪は「羆風」もしくは「羆嵐」と呼ばれ、語り継がれたのでした。

小説『羆嵐』も、またテレビドラマ版『羆嵐』も、フィクション作品とはいえ、史実の重要な部分はしっかり押さえられたものとなっていますが、より正確な事実に興味のある方には1994年に発表された書籍『慟哭の谷 戦慄のドキュメント 苫前三毛別の人食い熊』をオススメします。

 

というわけで、今回は作品の特質を考え、従来のような「あらすじ紹介」は省かせていただきました。ドラマ『羆嵐』は、一連の事件をドキュメンタリータッチで描いていきます。この種の作品の場合、羆(熊)をどう表現するかという部分が重要となってくるのですが、本作は絶妙な編集やカメラワークを駆使して、狂暴なる羆の怖ろしさを見事に描きました。羆による被害者が出る「12月9日」と「12月10日」のシーンは、当時のテレビとしてもぎりぎりの凄惨さ。しかし、この一連があるからこそ、後半における「大自然を前にしたときの人間の無力さ、愚かさ」というテーマが活きてくるのです。本作のような題材を、テレビドラマとして放送していた時代が確かに存在した、ということが今回の放送で広い層に伝わってくれれば、と思っています。

主人公の猟師・山岡銀四郎を演じたのは三國連太郎さん。熊を仕留める実力は随一であるにもかかわらず、その性格ゆえに周囲から敬遠されている銀四郎は、三國さんが演じたことで、絶大な存在感を得ました。このほか、開拓民たちの期待を背負って現地入りする分署長を演じた石橋蓮司さんも適役。初登場シーンからして、「この人は大したことないんだろうなぁ」と思わせてくれます。羆に身内が殺されたことで、開拓民たちの中でも羆に対して猛烈な敵意を燃やす人物を演じているのは森田健作さん、前田吟さん。このほか、安定した演技力の大坂志郎さん、小林稔侍さんらが脇を固めました。冒頭のラストの「語り」は、当時『まんが日本昔ばなし』でもおなじみだった常田富士男さんが担当しています。

 

監督は、1978年に『冬の華』、1979年に『日本の黒幕(フィクサー)』を発表していた降旗康男さん。面白いことに、『羆嵐』のラジオドラマ版では、脚本に倉本聰さん、主演に高倉健さんと、『冬の華』で降旗監督とコンビを組んだ2人が参加していました。1981年にも倉本さん、降旗監督、高倉健さんで『駅 STATION』が公開されていることを考えると、世が世なら『羆嵐』がこのトリオで映画化されることもあり得たのかもしれません。

東映からは秋田亨さん、三堀篤さん、七条(七條)敬三さんという3名のプロデューサーが参加。よみうりテレビ側は池頭俊孝さんが担当されました。池頭さんと七条さんの名前の並びに既視感があったのですが、おふたりはまだ「制作担当」という肩書きだった時代に、『超人バロム・1』(72年)に参加されていたんですね。七条さんは後に東映動画(現:東映アニメーション)へ異動。1981年には『Dr.スランプ アラレちゃん』の企画者としてクレジットされているので、『羆嵐』は東映所属時代の最後の作品だったかもしれません。

そして三堀さんは東映の劇場作品の監督として『非情学園ワル』シリーズ(73~74年)や『太陽の恋人 アグネス・ラム』(76年)などを手がけた後、企画者に転じて、1979年には家城プロの製作、東映の配給で『わが青春のイレブン』を製作(脚本は家城巳代治さん)。この作品の監督が降旗さんでした。1980年代に入っても三堀さんは『ひとひらの雪』(85年)、『化身』(86年)、『桜の樹の下で』(89年)などの話題作を企画しています。

 

本作は、序盤の凄惨な「人喰い」シーン、メインとなる「羆と人間の対決」シーンもさることながら、銀四郎が羆を射殺した後の「エピローグ」も見どころです。銀四郎と他の登場人物たちの「相容れない」雰囲気は、本作が視聴者に訴えたかったテーマを感じさせてくれます。人間は、日本人は……この事件から何を学ぶべきなのでしょうか。

……それでは、また来月の当コラムにて、お会いしましょう!

 

<7月の『Gメン’75』>

7月が初回放送となるエピソードは、第57話から第64話。注目はなんといっても、第59話から第61話までの「沖縄ロケ三部作」です。当時、放送された時期もちょうど7月だったので、この時期に観るには、まさにうってつけ。内容はどこまでもヘビーですが、『羆嵐』と同様、「テレビドラマはここまでやれるのか」と思わせてくれる名作です。ぜひ、ご期待ください。

 

文/伊東叶多(Light Army)

 

【違いのわかる傑作サスペンス劇場/2022年7月】

<放送日時>

『羆嵐』

7月1日(金)11:00~13:00

7月14日(木)22:00~23:50

7月22日(金)11:00~13:00

 

『極刑』(主演:草笛光子)

7月15日(金)11:00~13:00

7月29日(金)11:00~13:00

 

『傑作推理劇場 死ぬより辛い』(脚本:池田悦子/監督:佐藤肇/主演:秋野暢子)

7月8日(金)11:00~12:00

7月19日(火)5:00~6:00

 

『傑作推理劇場 ラスト・チャンス』(脚本:松田寛夫/監督:小澤啓一/主演:原田芳雄)

7月8日(金)12:00~13:00

7月16日(土)13:00~14:00

2022年7月1日 | カテゴリー: その他
かめぽん

チューもく!! 猛暑に飛び込んだ悲報。でも、思い出の主題歌はみんなの胸に。 ありがとう、渡辺宙明先生

この原稿を書いている6月。
暑い、死ぬほど暑い…梅雨はあっという間に消え去り、いきなりの酷暑。
かめぽんは寒暖の差アレルギーなんだけど、冷房の室内と酷暑な外の出入りでアレルギーが出たのは初めて。
だって、まだ体がなれてないんだもん(号泣)
そんな中、悲しいニュースが。
特撮、アニメソング界の大御所、渡辺宙明先生の訃報が届いた。
アニメ、特撮大好きなかめぽんはスルーできない大事件。
宙明先生の楽曲はかめぽんのカラオケの定番でもある。
子供の頃から心にも体にも染みついた名曲の数々。
多分、一番はじめの出会いは「拳銃は一番最後だ」の「忍者部隊月光」。
黒鉄の城のマジンガーZにキカイダー、ゴレンジャー、ギャバン…って東映の名作ばかりじゃないですが。
シンプルで、それでいて重厚な名曲の数々。
しばらくは宙明先生の主題歌集をBGMにします。
本当に、本当に、たくさんのワクワクをありがとうございました。
7月の東映チャンネルでもキカイダーやバトルフィーバーJなどの宙明ワールドが楽しめるので、ぜひ。

202207

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、今月の東映チャンネル。
[スーパー戦闘 純烈ジャー スペシャル]きた〜。
純烈のボーカルの白川さんはご存じ「忍風戦隊ハリケンジャー」のゴーライジャー兄。
ハリケンジャーは西田健さんつながりでいろいろ面白いことがあったので、かめぽんのナンバーワンスーパー戦隊シリーズなのですが、その10年後を描いた「忍風戦隊ハリケンジャー 10 YEARS AFTER」や「忍風戦隊ハリケンジャーVSガオレンジャー」も含め純烈メンバー縁の作品を5本放映。
全部録画スタンバイしなきゃ。
「生誕100年 丹波哲郎刑事まつり」やシンケンジャー@俳優 松坂桃李の軌跡(←宙明先生の楽曲も)、「生誕80年 松方弘樹特集 前編」など特集も熱い。
また、東映特撮のかめぽん一押し「恐竜・怪鳥の伝説」もぜひ。
東映ファンならず〜っと画面に突っ込んでいられるネタ満載な1本、大好きだっ!
「女の子アニメMOVIEスペシャル」や「傑作時代劇スペシャル」、盛りだくさんな健さん映画も。
暑い夏、熱い作品でパワーをもらい乗り切りましょう

今月もわくわくな東映チャンネル、お楽しみに!

2022年7月1日 | カテゴリー: かめぽん
かめぽん

チューもく!! だんだんと日常に戻りつつある中、スカッとする昔ながらのヒーローを堪能しよう

生誕110年記念【大友柳太朗の快傑黒頭巾スペシャル】。
大友さん、生きてらしたら110歳なんですね。
そして、黒頭巾。
エンターテインメントですよ、時代劇の。
わくわくします。
イカ頭巾というか、この手の黒頭巾はヒーローご着用だと颯爽と、悪役だと辻斬りのイメージがあるのよね。
黒頭巾の他に白頭巾もあって、錦之介さんのドラマで夜の見回りに白頭巾は[お奉行…目立ちすぎです]と突っ込んだこともあったっけ。
話はそれましたが、大友さんの黒頭巾。
彼自身の魅力か、豪快で明るい感じがして好き。
ストーリーの中での変幻自在な変身も楽しいし。
2丁拳銃で馬に乗って爆走なんて、西部劇のようでもありました。
ともかく痛快な気分になるのでご覧あれ。

202206

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、今月の東映チャンネル。
[美しき負け犬たち~ ボクシング映画特集]の「血まみれの決闘」は健さんがボクサーというレアな映画。
若かりし健さんの肉体美も見物。
[東映チャンネル名画館]ではこちらも健さんの「ゴルゴ13」が。
任侠映画も併せて、いろいろな健さんが楽しめます。
いま、東映のTV特撮シリーズはめちゃくちゃバラエティ豊か。
かめぽん世代はジャイアントロボや赤影、キカイダーに釘付け。
子供の頃楽しんだ番組を、大人になってまた噛みしめる幸せを味わっております。

今年の夏は会話を伴わない場所や、公共の場←乗り物など以外ではついにマスクを外せるかも。
夏の暑い時期、汗をだらだら流しながらマスクをつけていた日々ともやっとお別れできるかな。
人と話すとき、人が多いときはマスクをつけて。
会話の伴わない、人との距離がとれる屋内、あるいは屋外ではマスクなし。
気持ちよく過ごせるよう、心遣いをもちつつ、暑い夏に備えましょう。

今月もわくわくな東映チャンネル、お楽しみに!

2022年6月1日 | カテゴリー: かめぽん
その他

チューもく!! 東映テレビドラマLEGACY                              第40回『悪魔が忍び込む』

今月で第40回を数えた「東映テレビドラマLEGACY」。今後もご愛読のほど、よろしくお願いします。さて、今回ご紹介するのは1985年の『火曜サスペンス劇場』作品より、『悪魔が忍び込む』です。放送日は7月2日で、この回より、エンディング・テーマが1年ぶりにリニューアルされ、3代目の「橋」から4代目の「25時の愛の歌」へと代わりました。『火サス』のエンディング曲は1981年の番組スタートから1987年の秋まで、6年間にわたって岩崎宏美が歌唱を担当。「25時の愛の歌」は、初代の「聖母(マドンナ)たちのララバイ」に続いて長く使用された曲なので、印象に残っている方も多いのではないでしょうか。ちなみに、1985年7月当時の『火サス』の裏番組にはフジテレビ『なるほど!ザ・ワールド』のほか、TBS『サーティーン・ボーイ』(主演:岡本健一)、テレビ朝日『ただいま絶好調!』(主演:舘ひろし)などがありました。

 

看護師として働いていた佐藤すみ子(浜木綿子)は、最初の結婚で長女・しのぶ(早川美也子)を産みましたが、夫と死別。女手ひとつで娘を育てていくため、クラブで働くようになりました。あるとき、すみ子は店長の冬木(睦五郎)から再婚の話を持ちかけられます。相手は、大手企業で部長を務める岩渕勝(伊東四朗)でした。岩渕は、すみ子に一目惚れ。しのぶという娘がいることも承知で、彼女との結婚を望んでいました。やがて、すみ子は勝の母・チカ(清川虹子)とも会い、岩渕との結婚と、チカと勝が暮らす家での同居を決断します。しのぶも、すでに小学生になっていました。

ところが、ある時期を境に、チカは急に、すみ子やしのぶに冷たくあたるようになりました。老人会でチカと仲良くしている吉川(浅香光代)という女性からも、すみ子は嫌味を言われる始末。どうやらチカは、あることないこと、老人会で仲間たちに吹聴しているようでした。なぜ、チカの態度が急変したのか? その時点では、すみ子には全くわかりませんでした。義母や自分をいじめるチカへの嫌悪感から、しのぶはチカに対し、激しく反抗するようになります。しかし、その程度のことで、チカが怯むことはありませんでした。

ただし、チカは持病を抱えていました。狭心症です。すみ子がチカを病院へ連れて行ったところ、武内医師(横光克彦)は2種類の薬を出してくれました。武内は、すみ子が元・看護師だと聞き、「力強い味方がいる」とチカを励ましますが、そんなことで、チカのすみ子に対する感情は変わりません。むしろチカは、自分がすみ子に殺されるかもしれない、などと人聞きの悪いことを遠慮なく、言い出すようになっていきます。

そしてまた、ある日のこと。チカは、しのぶの反抗的な態度に腹を立て、そのために狭心症の発作を起こしました。すみ子が外出していたこともあり、チカは自分で急いで薬を探しますが、なぜか、置いてあるはずの場所に薬が見つからず……!

 

というわけで、ここまで読んでいただいた方は、この作品に「嫁・姑の関係を軸にしたサスペンス」といった印象を抱かれたことでしょう。それ自体に間違いはありません。「嫁」であるすみ子に対して、これでもかと悪態をつくチカ。清川虹子さんの、「一般視聴者に嫌われても構わない」と言わんばかりの熱演ぶりが光ります。当時、すでに70歳を過ぎていたとはいえ、本作の2年前に映画『楢山節考』に出演するなど、第一線で活躍を続けていた清川さんに加え、劇中のチカの「援軍」として、剣劇女優として知られた浅香光代さん(老女・吉川役)も参戦しているのですから、すみ子も分が悪そうです。ひたすら耐え続ける、すみ子。彼女にとって最大の味方は娘のしのぶであり、また夫の岩渕勝であるはずなのですが、しのぶの態度が母・チカを苦しめている一因になっていると考えた勝はやがて、しのぶに対しても疑念を持つようになり、すみ子と勝の間にも、深い溝が……。

 

そんな本作ですが、前半で張られていた伏線が、後半で見事に回収されていきます。密度的には、後半は前半の倍くらいのイメージ。チカのすみ子に対する態度が急に変わった原因は何か? 大事な薬の置き場所は、どうして変わっていたのか? そして、それは「誰」が変えたのか? さまざまな謎が明らかになっていくのと並行して、憎しみが支配していた物語の中から「愛」が見えてくるという構造が秀逸で、「嫁・姑の話は苦手だな……」という方にも、ぜひご覧いただきたい作品となっています。もちろん、タイトルに「悪魔」と入っているように、人間の<悪意>もポイントなので、随所で発見できる<悪意>の巧みな描かれ方にも、ご注目ください。

最後に、例によって、ストーリー紹介部分で触れられなかった、他のキャストについて紹介しておきましょう。勝の兄で、チカとの同居を拒否していた岩渕修を演じたのは、穂積隆信さん。老人会「憩いの家」における長老格の老人を演じたのは、当時87歳の佐々木孝丸さんでした。資料によれば、本作が長いキャリアにおける最後の作品である可能性が高そうです。後半、重要な「証言者」として登場する堀川朋子を演じたのは、1980年代の時代劇や刑事ドラマでは欠かせない存在だった佐藤万理さん。しのぶが通う小学校の用務員は相馬剛三さんが演じています。

……それでは、また来月の当コラムにて、お会いしましょう!

 

文/伊東叶多(Light Army)

 

<6月の『Gメン’75』>

6月が初回放送となるエピソードは、第47話から第56話。第47話「終バスの女子高校生殺人事件」は、ラストで明かされる事件の「真相」に衝撃を受けること間違いナシの傑作回です。その他にも第49話「土曜日21時のトリック」や、第56話「魚の眼の恐怖」など必見回が続々登場。ぜひ、ご期待ください。

 

【違いのわかる傑作サスペンス劇場/2022年6月】

<放送日時>

『悪魔が忍び込む』

6月3日(金)11:00~12:50

6月14日(火)21:30~23:30

6月27日(月)21:30~23:30

 

『女が見ていた』(監督:鷹森立一/主演:泉ピン子)

6月2日(木)13:00~15:00

6月10日(金)11:00~13:00

6月23日(木)22:00~24:00

 

『異人館の遺言書』(原作:和久峻三/出演:フランキー堺、春川ますみほか)

6月16日(木)11:00~12:00

6月24日(金)11:00~12:00

 

『暗い穴の底で』(原作:菊村到/脚本:長坂秀佳/監督:天野利彦/主演:近藤正臣)

6月17日(金)11:00~12:00

6月24日(金)12:00~13:00

2022年5月31日 | カテゴリー: その他